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もの‐の‐まぎれ【物の紛れ】🔗🔉

もの‐の‐まぎれ【物の紛れ】 物事の忙しさなどにとりまぎれること。「―につい忘れてしまった」人目に隠れてひそかに事を行うこと。特に、男女の密会をそれとなくいう。「猶折々の―ぞ、いと心づきなうおはしける」〈栄花・初花〉

もの‐の‐みごと【物の見事】🔗🔉

もの‐の‐みごと【物の見事】 (副詞的に用いて)きわめてあざやかに行われるさま。たいそう見事なさま。「予想が―に的中する」「―に失敗した」

もの‐の‐め【物の芽】🔗🔉

もの‐の‐め【物の芽】 萌え出るいろいろの植物の芽。《季 春》「―のあらはれ出でし大事かな/虚子」

もの‐の‐よう【物の用】🔗🔉

もの‐の‐よう【物の用】 なんらかの役。「―にも立たない男」

もの‐は🔗🔉

もの‐は 〔連語〕《名詞「もの」+係助詞「は」》活用語の連体形に付く。接続助詞的に用いられ、文末は多く「けり」で結ばれる。…するひょうしに。…するところが、思いもかけず。「文を書きて、またみそかに御前の勾欄(こうらん)におかせし―、…御階(みはし)の下に落ちにけり」〈枕・二七七〉

もの‐はかな・し【物果無し】🔗🔉

もの‐はかな・し【物果無し】 [形ク]どことなく頼りない。「忘れねどなにぞもしるし夢の中に―・くてやみにし物を」〈古今六帖・四〉

もの‐はじ【物恥ぢ】‐はぢ🔗🔉

もの‐はじ【物恥ぢ】‐はぢ 恥ずかしいと思うこと。「あなあぢきなの御―や」〈宇津保・蔵開上〉

もの‐はじめ【物始め】🔗🔉

もの‐はじめ【物始め】 物事を始めること。事始め。手始め。

もの‐はずか・し【物恥づかし】‐はづかし🔗🔉

もの‐はずか・し【物恥づかし】‐はづかし [形シク]なんとなく恥ずかしい。きまりが悪い。「あいなく―・しうて、わが御方にとく出でて」〈源・少女〉

ものは‐づくし【物は尽(く)し】🔗🔉

ものは‐づくし【物は尽(く)し】物尽(ものづ)くし」に同じ。

ものは‐づけ【物は付け】🔗🔉

ものは‐づけ【物は付け】 雑俳の一。点者が出す「…のものは」「…するものは」などの題に対して、機知に富んだ答えの句を付けるもの。寛保(一七四一〜一七四四)のころから江戸で流行。謎(なぞ)付け。

大辞泉 ページ 14919