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やど‐や【宿屋】🔗🔉

やど‐や【宿屋】 旅客を宿泊させることを業とする家。旅館。泊まっている家。「―の中門に走り上りて」〈太平記・三八〉揚屋(あげや)。「―はどれへおこしなされますといふが」〈浮・一代女・二〉

やどや‐の‐めしもり【宿屋飯盛】🔗🔉

やどや‐の‐めしもり【宿屋飯盛】 石川雅望(いしかわまさもち)の狂歌師名。

や‐どり【宿り】🔗🔉

や‐どり【宿り】 旅先で宿をとること。また、その場所。「一夜の―」星が天体で占める座。星座。「星の―」一時そこに住むこと。また、その場所。「秋田刈る仮廬(かりほ)の―にほふまで咲ける秋萩見れど飽かぬかも」〈万・二一〇〇〉仮にとどまること。また、その場所。「―せし花橘も枯れなくになど郭公(ほととぎす)声絶えぬらむ」〈古今・夏〉

宿り取・る🔗🔉

宿り取・る 宿を借りる。「夕暮れのまがきは山と見えななむ夜は越えじと―・るべく」〈古今・離別〉

やどり‐ぎ【宿木・寄生木】🔗🔉

やどり‐ぎ【宿木・寄生木】 他の木に寄生する草木。ヤドリギ科の常緑小低木。エノキ・桜など落葉樹の樹上に寄生し、高さ約五〇センチ。茎は緑色で、二また状によく分枝し、球状になる。葉は細長くて先が丸く、対生。雌雄異株。二月ごろ黄色の小花が咲き、一一月ごろ黄色や赤色の丸い実がなる。実は粘液をもち、レンジャクなどの鳥に食われ、糞(ふん)とともに種子が排出されて枝に粘着し、発芽する。同科にはヒノキバヤドリギや実が白色のセイヨウヤドリギも含まれる。(宿木)源氏物語第四九巻の巻名。薫、二四歳から二六歳。匂宮と夕霧の娘六の君との結婚や、中の君の落胆と出産、薫と女二の宮との結婚などを描く。

やどり‐の‐つかさ【宿官】🔗🔉

やどり‐の‐つかさ【宿官】しゅっかん(宿官)」に同じ。「―の権の守は」〈春曙抄本枕・一五六〉

やどり‐ばえ【寄×蠅】‐ばへ🔗🔉

やどり‐ばえ【寄×蠅】‐ばへ 他の昆虫に寄生するハエ。ヤドリバエ・ニクバエなど。双翅(そうし)目ヤドリバエ科の昆虫の総称。体は暗色で淡色の斑紋があり、毛深い。剛毛の目立つものを針蠅(はりばえ)とよぶこともある。日中、花に集まるものが多く、幼虫は他の昆虫に寄生。アメリカシロヒトリに寄生するブランコヤドリバエ、蚕に寄生するカイコノウジバエなど。きせいばえ。

大辞泉 ページ 15094