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おもい‐いら・る【思ひ×苛る】おもひ‐🔗🔉

おもい‐いら・る【思ひ×苛る】おもひ‐ [動ラ下二]気持ちがいらいらする。あせる。「乳母(めのと)よろづに、いかで人並々になさむと―・れしを」〈源・手習〉

おもい‐いり【思ひ入り】おもひ‐🔗🔉

おもい‐いり【思ひ入り】おもひ‐ 深く思い込むこと。考え込むこと。思いをかけた人。意中の人。「どこぞに―がなあるかいの」〈浄・今宮の心中〉

おもい‐い・る【思い入る】おもひ‐🔗🔉

おもい‐い・る【思い入る】おもひ‐ [動ラ五(四)]いちずに思う。深く心に思う。また、思い詰める。「仔細(しさい)は語らず唯(ただ)―・ってそう言うた」〈鏡花・高野聖〉[動ラ下二]深く心に留める。「―・れたる心ざし、見るに涙ぞこぼれける」〈曾我・五〉

おもい‐いれ【思い入れ】おもひ‐🔗🔉

おもい‐いれ【思い入れ】おもひ‐ [名]スル深く思いを寄せること。また、その思い。執心。「著者の―が感じられる作品」俳優が無言のうちに気持ちを表情やしぐさで表すこと。また、その演技。思わく。見込み。予想。「―違ひまして迷惑いたすなり」〈浮・胸算用・四〉人望。人気。「人の―もよろしく」〈浮・織留・四〉[副]思いきり。「―ひどい目に会わして頂戴(ちようだい)」〈荷風・あぢさゐ〉

おもい・う【思ひ得】おもひう🔗🔉

おもい・う【思ひ得】おもひう [動ア下二]考えつく。心に悟る。「四人ばかりをへだててゐたれば、よう―・えたらむにても言ひにくし」〈枕・九〇〉

おもい‐うか・ぶ【思い浮(か)ぶ】おもひ‐🔗🔉

おもい‐うか・ぶ【思い浮(か)ぶ】おもひ‐ [動バ五(四)]心に浮かぶ。「名案が―・んだ」[動バ下二]「おもいうかべる」の文語形。

おもい‐うか・べる【思い浮(か)べる】おもひ‐🔗🔉

おもい‐うか・べる【思い浮(か)べる】おもひ‐ [動バ下一]おもひうか・ぶ[バ下二]心に浮かべる。心に描く。「父の姿を―・べる」

おもい‐うたが・う【思ひ疑ふ】おもひうたがふ🔗🔉

おもい‐うたが・う【思ひ疑ふ】おもひうたがふ [動ハ四]不審を抱く。疑わしく思う。「更にな―・ひ給ひそ」〈落窪・二〉

おもい‐うと・む【思ひ疎む】おもひ‐🔗🔉

おもい‐うと・む【思ひ疎む】おもひ‐ [動マ四]疎ましく思う。嫌に思う。「―・み給はば、いと心憂くこそあるべけれ」〈源・胡蝶〉

おもい‐うらぶ・る【思ひうらぶる】おもひ‐🔗🔉

おもい‐うらぶ・る【思ひうらぶる】おもひ‐ [動ラ下二]心がしおれるほど悲しくつらく思う。「下恋(したごひ)に―・れ門(かど)に立ち」〈万・三九七八〉

大辞泉 ページ 2302