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かかり【係(り)】🔗🔉

かかり【係(り)】 《「掛かり」と同語源》(「掛かり」とも書く)組織の中である仕事を専門に担当すること。また、その人。「―の者が応対する」「案内―」文法用語。助詞が、それを受けて結ぶ文末に影響を及ぼすこと。係り結びの係りとなる語。係助詞。結びに対する「ぞ」「なむ」「や」「か」「こそ」など。関係。かかわり。「御情にて今迄ながらへたるが平頭(ひんづ)の命、どこにゆかり―もなし」〈浄・松風村雨〉

かかり【掛(か)り・懸(か)り】🔗🔉

かかり【掛(か)り・懸(か)り】 掛かること。ひっかかること。「エンジンの―が遅い」(掛かり)物事をするのに必要な費用。入費。「―がかさむ」(掛かり)囲碁で、隅に打った相手の石のしまりを妨げること。「―を打つ」→締(しま)釣り針の、魚の外れるのを防ぐためにつける先端部の突起。針先の返しの部分。もどり。あぐ。女の髪の垂れかかったようす。下がりぐあい。「御髪(みぐし)の―、はらはらと清らにて」〈源・若菜下〉蹴鞠(けまり)をする場所。また、その場所の四隅に植えた樹木。普通は北東に桜、南東に柳、北西に松、南西にカエデを植える。「まりを好みてのち、―の下に立つ事七千日」〈著聞集・一一〉建物のつくり方。構え。つくり。「此の大門の―などは、誠に今迄の寺々とは格別なものでござる」〈虎寛狂・鐘の音〉趣。風情。「枝を矯(た)め葉を透かして、―あれと植ゑ置きし」〈謡・鉢の木〉

かか・り【×斯かり】🔗🔉

かか・り【×斯かり】 [動ラ変]《「かくあり」の音変化》このようである。かくのごとくである。「―・らむ世には、朝に仕へ身をたて」〈平家・三〉→斯(か)かる

かがり【×篝】🔗🔉

かがり【×篝】 かがり火をたく鉄製のかご。かがりかご。を用いて燃やす火。かがり火。篝屋(かがりや)」に同じ。

かがり【×縢り】🔗🔉

かがり【×縢り】 布などをかがること。また、かがったものや部分。

がかり【掛(か)り】🔗🔉

がかり【掛(か)り】 〔接尾〕名詞に付く。その物事に似たようすである意を表す。「芝居―」そのものに依存する意を表す。「親―の身」日数・人数などを表す言葉に付いて、それだけの時間・人手を要する意を表す。「一〇年―」「五人―」動詞の連用形に付く。その事のついでにの意を表す。「通り―」…した勢いの意を表す。「行き―上、そうなってしまった」

大辞泉 ページ 2639