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き【×驥】🔗🔉

き【×驥】 一日に千里を走るほどの名馬。駿馬(しゆんめ)

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[助動][(せ・け)|○|き|し|しか|○]活用語の連用形に付く。ただし終止形はカ変動詞には付かず、連体形・已然形は、カ変動詞の未然形・連用形、サ変動詞の未然形に付く。話し手または書き手の過去の直接経験を回想的に表す。…た。…たなあ。「頼め来し人をまつちの山風にさ夜更けしかば月も入りにき」〈新古今・雑上〉◆未然形の「せ」「け」は上代に「せば」「けば」「けく」の形で用いられ、「せば」は中古の和歌にも見られる。「け」「き」はカ変動詞から、「せ」「し」「しか」はサ変動詞から出たものという。カ変連用形からの接続形「きし」「きしか」という形が見られるのは中古からであるが、「きし」は「きし方(かた)」だけ、「きしか」は「着しか」の掛け詞としたものだけであるところから、「きし」を動詞「く(来)」の連用形に、完了の助動詞「ぬ」の連用形、過去の助動詞「き」の連体形の付いた「きにし」の音変化「きんし(じ)」の撥音無表記であるとして、カ変動詞の連用形からの接続を認めないという説もある。同じ過去の助動詞「けり」が伝承した過去を回想するのに対し、「き」は確実な過去の事実を回想する。

き【貴】🔗🔉

き【貴】 〔接頭〕人や人の集団を表す言葉に付いて、身分・位・家柄などが高いことを表す。「―公子」「―夫人」「―族」相手または相手に属する物を表す語に付いて、敬意をもって「あなたの」の意を表す。「―国」「―社」「―研究所」〔接尾〕人を表す語に付いて、年長者などに対する敬愛・親愛の気持ちを表す。「姉―」「伯父―」

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〔接尾〕中古、童女などの名に付けて呼ぶ語。「雀の子をいぬ―が逃がしつる」〈源・若紫〉

き【寸】🔗🔉

き【寸】 〔接尾〕古代における長さの単位の一。後世の曲尺(かねじやく)の寸(すん)に相当する。「御歯の長さ一―(ひとき)」〈記・下〉古く、馬の丈(たけ)を測るのに用いる語。四尺を基準とし、それより一寸、二寸、…八寸と高ければ、それぞれ「ひとき」「ふたき」…「やき」といい、九寸以上は「丈に余る」という。また、三尺九寸は「かえりひとき」という。「黒栗毛なる馬の、たけ八―あまりばかりなる」〈宇治拾遺・七〉

大辞泉 ページ 3539