こまい【氷_＝魚・氷_＝下_＝魚】 タラ科の海水魚。全長約三〇センチ。体色は灰褐色で、暗色の不規則な斑点がある。食用。北海道以北の日本海・太平洋沿岸にすむ。根室地方では冬、海面の氷に穴をあけて釣る。《季　冬》「沓軋_（きし）り現れしアイヌと―釣る／三鬼」

こ‐まい【古米】 新米に対し、その前年にとれた米。ふるごめ。陳米_{（ひねごめ）}。《季　秋》新米。

こま・い【細い】 ［形］（多く西日本で）形や量、数などが小さい。こまかい。「何歳_{（いくつ）}かい。何、十二、―・いな」〈蘆花・思出の記〉けちけちしている。お金に細かい。「金に―・いことをいう」

こまい‐うたい【小舞謡】_{こまひうたひ} 狂言謡のうち、狂言小舞の地として謡われるもの。

ごまい‐おろし【五枚下ろし】 魚のおろし方の一。三枚におろした身のそれぞれを、さらに二つに分けるもの。ヒラメなどに用いる。

こまい‐かき【木舞_×掻き】_こまひ‐ 壁の下地にする木舞を組むこと。また、その職人。

ごまい‐かぶと【五枚_×兜】 錏_{（しころ）}の板が五枚ある兜。

こまい‐かべ【木舞壁】_こまひ‐ 木舞で下地を作り、その上を土または漆喰_{（しつくい）}で塗って仕上げた壁。

ごまい‐ざさ【五枚_×笹】 オカメザサの別名。紋所の名。五枚の笹の葉を描いたもの。

こまい‐じゅうろくばん【小舞十六番】_{こまひジフロクバン} 初期歌舞伎で行われた小舞のうち、主に若衆歌舞伎時代に流行した一六曲。はやり小歌に振りをつけたもので、狂言小舞の影響がみられる。業平踊。

こまい‐たく【駒井卓】_こまゐ‐ ［_{一八八六〜一九七二}］動物学者・遺伝学者。兵庫の生まれ。欧米に留学。Ｔ＝Ｈ＝モーガンに師事し、ショウジョウバエの遺伝を研究。日本での進化遺伝学・人類遺伝学の先駆者となった。

こま‐いぬ【_×狛犬】 《「高麗犬」の意》神社の社頭や社殿の前などに置かれる、一対の獅子_（しし）や犬に似た獣の像。魔よけの力があるといわれ、昔は宮中で几帳_{（きちよう）}や屏風_{（びようぶ）}の揺れ動くのをおさえるおもしとしても使われた。こま。