複数辞典一括検索+

言えば更(さら)なり🔗🔉

言えば更(さら)なり わざわざ新たに言う必要もないほどだ。もちろんである。言うも更なり。「目もあやに飾りたる装束有様―」〈源・若菜下〉

言わないことではな・い🔗🔉

言わないことではな・い そうなると、あらかじめ言っておいたのに、それ見たことか。自分の助言を無視してしくじった人を非難していう言葉。言わんこっちゃない。

言わぬが花🔗🔉

言わぬが花 口に出して言わないほうが味わいもあり、差し障りもなくてよい。「これから先は―だ」

言わぬは言うに優(まさ)る🔗🔉

言わぬは言うに優(まさ)る 黙っているほうが、口に出して言うよりもかえって切実な思いをよく表す。

言わんばかり🔗🔉

言わんばかり 口にこそ出さないが、ようすや表情からはっきりそれとわかる。言わぬばかり。「誘ってくれと―のそぶり」

いうかい‐な・し【言ふ×斐無し】いふかひ‐🔗🔉

いうかい‐な・し【言ふ×斐無し】いふかひ‐ [形ク]言ってもその効果がない。「あやしがりいへど、使ひのなければ―・くて」〈枕・二七七〉言ってみても取り返しがつかない。特に、死ぬことを遠回しにいう。「さこそ強がり給へど、若き御心にて、―・くなりぬるを見給ふに、やるかたなくて」〈源・夕顔〉言うだけの値打ちがない。言うに足りない。「あかず口惜しと、―・き法師、童も、涙を落としあへり」〈源・若紫〉見苦しい。ふがいない。「女、親なく頼りなくなるままに、もろともに―・くてあらむやはとて」〈伊勢・二三〉→言い甲斐無し

いうかた‐な・し【言ふ方無し】いふかた‐🔗🔉

いうかた‐な・し【言ふ方無し】いふかた‐ [形ク]言葉に表しようがない。言いようがない。「雪風―・う降り暗がりて」〈かげろふ・下〉

いう‐じょう【言う定】いふヂヤウ・【言う条】いふデウ🔗🔉

いう‐じょう【言う定】いふヂヤウ・【言う条】いふデウ 〔連語〕(「…と」「…とは」を受けて)…とは言うものの。いいじょう。「子供とは―、決してあなどれない」

い‐うつ【医×鬱】🔗🔉

い‐うつ【医×鬱】 鬱憤(うつぷん)を晴らすこと。「―排悶(はいもん)の効能」〈逍遥・小説神髄〉

いう‐ところ‐の【×謂う所の】いふ‐🔗🔉

いう‐ところ‐の【×謂う所の】いふ‐ 〔連語〕《「所謂」の訓読から》世に言う。いわゆる。「それは―異端である」「―常識とは何か」

大辞泉 ページ 689