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じゅん‐すい【純粋】🔗🔉

じゅん‐すい【純粋】 [名・形動]まじりけのないこと。雑多なものがまじっていないこと。また、そのさま。「―な(の)アルコール」「―な(の)秋田犬」邪念や私欲のないこと。気持ちに打算や掛け引きのないこと。また、そのさま。「少年の頃の―な気持ち」「―な愛」そのことだけをいちずに行うこと。ひたむきなこと。また、そのさま。「学問に対する―な情熱」「―に真理を追い求める」哲学で、外的、偶然的なものを含まず、それ自体の内的な普遍性・必然性をさす。学問で、応用を考えず理論だけを追究する分野。純粋数学・純粋法学など。 [派生]じゅんすいさ[名] [類語]純正・純一・純良・至純・醇(じゆん)・無垢(むく)・無雑(むざつ)・真正・生(き)っ粋(連体修飾語として)純然たる・醇乎(じゆんこ)たる/純真・純・無心・無垢

じゅんすい‐がいねん【純粋概念】🔗🔉

じゅんすい‐がいねん【純粋概念】(ドイツ)reiner Begriff》カント哲学で、経験をまじえないアプリオリな概念。

じゅんすい‐けいけん【純粋経験】🔗🔉

じゅんすい‐けいけん【純粋経験】 哲学で、反省を含まず、主観・客観が区別される以前の直接に与えられた経験。W=ジェームズ・西田幾多郎らの哲学にみられる。

じゅんすい‐けいざいがく【純粋経済学】🔗🔉

じゅんすい‐けいざいがく【純粋経済学】 経済的社会制度などは与えられたものとして問わず、純粋に経済現象だけを抽出して研究しようとする近代経済学の一。ワルラスに始まる。

じゅんすい‐し【純粋詩】🔗🔉

じゅんすい‐し【純粋詩】(フランス)posie pure》経験・教訓などのあらゆる散文的要素を排した詩。マラルメ・バレリーらが提唱。

じゅんすい‐ばいよう【純粋培養】‐バイヤウ🔗🔉

じゅんすい‐ばいよう【純粋培養】‐バイヤウ [名]スル細菌・カビなどを、他の種類を混在させない状態で、一種類だけ培養すること。子供を社会の悪い面から隔離して成育させること。「―されたお坊ちゃん」

じゅんすい‐りせい【純粋理性】🔗🔉

じゅんすい‐りせい【純粋理性】(ドイツ)reine Vernunft》カント哲学で、最広義には、経験から独立した先天的認識能力および先天的意志能力。広義には、経験を可能ならしめる先天的認識能力。狭義には、概念・判断・推論の能力。最狭義には、推論の能力。→実践理性

大辞泉 ページ 7352