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いち【市】🔗🔉

いち【市】 毎日、または一定の日に物を持ち寄り売買・交換すること。また、その場所。市場。「―が立つ」「朝顔―」多くの人が集まる所。原始社会や古代社会では、歌垣(うたがき)・祭祀・会合・物品交換などに用いられた場所。市街。町。「野を越え山越え、…シラクスの―にやって来た」〈太宰・走れメロス〉

市が栄(さか)・える🔗🔉

市が栄(さか)・える(いち)が栄える」に同じ。

市に帰するが如(ごと)し🔗🔉

市に帰するが如(ごと)し 《「孟子」梁恵王下から》仁者のもとに人が慕い集まることをいう。

市に虎(とら)あり🔗🔉

市に虎(とら)あり 《三人までが市に虎がいると言えば事実でなくても信じられるようになるという「戦国策」魏策の故事から》事実無根の風説も、言う人が多ければ、ついに信じられるようになることのたとえ。三人市虎(しこ)をなす。

市に虎(とら)を放つ🔗🔉

市に虎(とら)を放つ 人の大勢集まる市に虎を放つ。非常に危険なことのたとえ。

市を成(な)・す🔗🔉

市を成(な)・す 人が多く集まる。にぎわう。「見物客が―・す」「門前―・す」

いち【一・壱】🔗🔉

いち【一・壱】 [名]数の名。自然数で最初の数。ひとつ。いちばん初め。一番目。「―の鳥居」物事の最初。「―から出直す」最もすぐれていること。最上。最高。「―の子分」「世界―」三味線などで、いちばん音の低い太い糸。一の糸。島田髷(まげ)などの後ろに張り出た部分。「菊千代は潰島田(つぶし)の―を気にしながら色気のない大欠(おおあくび)」〈荷風・腕くらべ〉[副]いちばん。最も。いっち。「木(こ)ねりと申して、―うまい柿でござる」〈虎寛狂・合柿〉◆「壱」は、主に証書などに金額を記すときまちがいを防ぐために、「一」の代わりに特に用いる。

一押し二金(かね)三男(おとこ)🔗🔉

一押し二金(かね)三男(おとこ) 女性を口説くには押しが強いことが第一条件で、金の力、男振りのよいことは第二・第三の条件である。

一が栄(さか)・える🔗🔉

一が栄(さか)・える 物語やおとぎ話の最後にいう決まり文句で、「めでたし、めでたし」の意。一期(いちご)栄える。市が栄える。

一か八(ばち)か🔗🔉

一か八(ばち)か 結果はどうなろうと、運を天に任せてやってみること。のるかそるか。「よし、―勝負してみよう」◆ばくちの用語で、「一か罰か」でさいころの目に一が出るかしくじるかの意とか、「丁か半か」の「丁」「半」の字の上部を取ったものとかいう。

大辞泉 ページ 885