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たち‐かえり【立(ち)返り・立(ち)帰り】‐かへり🔗🔉

たち‐かえり【立(ち)返り・立(ち)帰り】‐かへり [名]行ってすぐに帰ること。「―にもと思へども、おのづから日頃経ることも」〈浜松・二〉[副]折り返してすぐに。手紙などを受け取ってすぐに返事を返すさま。「御返しに…鳥の声は孟嘗君のにやときこえたれば、―、孟嘗君のにはとりは…とあれば」〈枕・一三六〉繰り返し何度も。「―泣けども我(あれ)は験(しるし)なみ思ひわぶれて寝(ぬ)る夜しそ多き」〈万・三七五九〉もとの時点に戻って。「梅の匂ひにぞ、いにしへのことも―恋ひしう思ひ出でらるる」〈徒然・一九〉

たち‐かえ・る【立(ち)返る・立(ち)帰る】‐かへる🔗🔉

たち‐かえ・る【立(ち)返る・立(ち)帰る】‐かへる [動ラ五(四)]もとの位置や状態に戻る。「初心に―・って勉強する」手紙の返事などを折り返し、すぐにする。折り返す。「行きと行きて―・らむも心ぐるし」〈源・蜻蛉〉同じことを何度もする。繰り返す。「―・りつつ御せうそこ申させ給ふ」〈宇津保・国譲上〉(「年立ち返る」の形で)新年を迎える。年が改まる。「あらたまの年―・る朝(あした)より待たるる物はうぐひすの声」〈拾遺・春〉

たち‐かか・る【立(ち)掛(か)る】🔗🔉

たち‐かか・る【立(ち)掛(か)る】 [動ラ五(四)]立とうとする。立とうとして途中でやめる。立ちかける。「いすから―・る」立ち向かう。かかっていく。「勇猛果敢に―・る」

たち‐がく【立楽】🔗🔉

たち‐がく【立楽】 立ったままで雅楽を演奏すること。また、その雅楽。屋外での舞楽の伴奏などで行われる。りゅうがく。居楽(いがく)

たち‐かく・す【立ち隠す】🔗🔉

たち‐かく・す【立ち隠す】 [動サ四]霞や霧などが立ちこめて、さえぎり隠す。「山桜わが見にくれば春霞峰にも尾にも―・しつつ」〈古今・春上〉

たち‐かく・る【立ち隠る】🔗🔉

たち‐かく・る【立ち隠る】 [動ラ下二]何かの陰に身を隠す。「さるべき所に―・れ給ひて」〈源・賢木〉

たち‐かけ【太刀懸(け)】🔗🔉

たち‐かけ【太刀懸(け)】 太刀をかけること。また、その台。「太刀懸の草摺(くさずり)」の略。

たち‐かげ【太刀影】🔗🔉

たち‐かげ【太刀影】 太刀のひらめく光。「夕日脚の事なれば、―の障子にすきて見えければ」〈曾我・六〉太刀のおかげ。武功のおかげ。「御―を以て、信州更級(さらしな)へ帰参申したし」〈甲陽軍鑑・二八〉

大辞泉 ページ 9351