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あが・る【上がる・揚がる・挙がる】🔗🔉

あが・る【上がる・揚がる・挙がる】 [動ラ五(四)]そのものの全体または部分の位置が低い所から高い方へ動く。低い所から高い所に移る。「二階に―・る」おりる。物の位置が高い所へ移る。「遮断機が―・る」「幕が―・る」さがる/おりる。物が動き進んで高い空間に移る。「火の手が―・る」「夜空に花火が―・る」水上や水中から外に移る。「船から陸(おか)に―・る」「風呂から―・る」履物をぬいで家の中に入る。「座敷に―・る」遊女屋に入って遊ぶ。「妓楼(ぎろう)に―・る」《御所が北にあったところから、京都の町で》北に行く。「新烏丸(からすま)通り竹屋町―・る」さがる。所有者や高位の者の手元に収められる。収益がある。「純益が―・る」(挙がる)検挙される。「犯人が―・る」上の段階や等級へ進む。「学校に―・る」「地位が―・る」さがる。程度が高まる。他と比較して高い状態にある。「右肩が―・っている」さがる。今までより高い状態になる。「血圧が―・る」「気温が―・る」さがる。(「騰る」とも書く)値段が前より高くなる。「物価が―・る」さがる。いちだんと望ましい状態になる。「男ぶりが―・る」「腕前が―・る」勢いがつく。盛んになる。「意気が―・る」「調子が―・る」声が高く発せられる。「歓声が―・る」《血が頭にのぼる意から》のぼせて平常心を失う。「初舞台で―・る」物事が終わりとなる。完成する。仕上がる。「仕事が―・る」双六(すごろく)などで、駒が最終の場所に進んで勝つ。また、トランプ・マージャンなどで役ができて勝つ。「役満で―・られた」雨がやむ。「夕立が―・る」その範囲内でまかなえる。「思ったより安く―・った」脈・乳・月経などが止まる。「つわりが―・る」魚・貝・虫などが死ぬ。草木が枯れる。「ウリの蔓(つる)が―・る」すたれる。だめになる。「車のバッテリーが―・る」人の目についたり、広く知られたりするようになる。掲げられる。「表彰の額が―・る」有名になる。「名が―・る」(挙がる)表し示される。「証拠が―・る」効果や実績が現れる。「成果が―・る」(揚がる)揚げ物ができる。「天ぷらが―・る」神仏や敬うべき人などに、ある行為がなされる。神仏に供えられる。「灯明が―・る」使用人として仕える。「お屋敷に―・る」さがる。「食う」「飲む」「吸う」の尊敬語。召し上がる。「先生は酒を少しも―・りません」「行く」「尋ねる」の謙譲語。参上する。「お話を伺いに―・ります」昔へさかのぼる。「なほ―・りての人には、あたるべくもあらじをや」〈源・若菜下〉馬が跳ねる。「馬の―・りさわぐなどもいとおそろしう見ゆれば」〈枕・三〉髪が逆立つ。「汗のあゆれば、つくろひたてたる髪なども、みな―・りやしたらむとおぼゆ」〈枕・二七八〉動詞の連用形のあとに付いて複合語をつくる。その動作が終わる意を表す。しおわる。「新聞が刷り―・る」いきつくところまでいっている状態を表す。すっかり…する。「晴れ―・る」「おどされて震え―・る」さげすみ、ののしる意を表す。しくさる。しやがる。「おおい、まち―・れ」〈滑・膝栗毛・五〉 [可能]あがれる [用法]あがる・のぼる――「坂を上がる(登る)」「石段を上がる(登る)」「煙が上がる(昇る)」などでは相通じて用いる。◇「舞台に上がる」「座敷に上がる」などには「登る」は使わない。◇「山に登る」「木に登る」「はしごを登る」では「登る」を使う。◇「上がる」も「登る」も下から上への空間的移動であるが、「はしごを登って、屋根に上がった」「山道を登って、見晴らし台に上がった」などの例からもわかるように、「登る」は途中経過、経由する所を意識していう場合が多いのに対し、「上がる」は到達点ととらえることが多い。「煙が上がる」「煙が昇る」では相通じて用いられるが、「狼煙(のろし)」の場合は「狼煙が上がる」であって「狼煙が昇る」とはいわない。双六(すごろく)の終着点は「あがり」であって「のぼり」ではない。 [下接句]頭が上がらない・意気が揚がる・(うだつ)が上がらない・オクターブが上がる・口が上がる・此処(ここ)を踏んだらあちらが上がる・蛸(たこ)の糞(くそ)で頭に上がる・手が上がる・枕(まくら)が上がらない・脈が上がる

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