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しらぬい【不知火・白縫】‥ヌヒ🔗⭐🔉
しらぬい【不知火・白縫】‥ヌヒ
[一]〔名〕
(景行天皇が海路火の国(肥前・肥後)に熊襲くまそを征伐した時、暗夜に多くの火が海上に現れ、無事に船を岸につけたが、何人なんぴとの火とも知られなかったという)九州の八代やつしろ海に、旧暦7月末頃の夜に見える無数の火影。沖に浮かぶイカ釣船の漁火が水面付近にただよう冷気によって屈折し、さまざまな形に変化してみえる現象。〈[季]秋〉
[二]〔枕〕
「つくし(筑紫)」にかかる。上代特殊仮名遣のうえから、「ひ」を「火」と解することはできない。「領しらぬ霊ひ憑つく」意からとも、また「知らぬ日(多くの日数)を尽くして行く地」の意から筑紫にかかるともいう。
⇒しらぬい‐かい【不知火海】
⇒しらぬい‐の【白縫の】
広辞苑 ページ 10025 での【不知火】単語。