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す・く【好く】🔗🔉

す・く好く】 〔他五〕 ①すべてのものに情をかける。美を探り出し愛する。源氏物語夕顔「―・き給はざらむも、なさけなくさうざうしかるべしかし」 ②風流の道に趣味がある。源氏物語匂宮「すこしなよびやはらぎ過ぎて、―・いたる方に引かれ給へりと世人は思ひ聞えたり」 ③気に入ってある物事に心が向かう。このむ。狂言、伯母が酒「甘いを―・いてまゐる衆も御座り、又辛いを―・く衆も御座る」。日葡辞書「イクサ、チャノユナドニスク」。「賭事かけごとは―・かない」 ④人に愛情や好意を感ずる。好きになる。歌舞伎、傾情吾嬬鑑「屋敷育ちのこの野暮にまだ八重梅の香が残り―・かんらしいと神がられ」。「あの二人は―・いた同士だ」「人から―・かれる性質」 ⑤(「―・いた」の形で)感じがいい。このもしい。すいたらしい。歌舞伎、傾城壬生大念仏「―・いた男じや。あの酒の酔えいを内へ呼べ」

広辞苑 ページ 10516 での好く単語。