複数辞典一括検索+

すさまじ・い【凄まじい】🔗🔉

すさまじ・い凄まじい】 〔形〕[文]すさま・じ(シク) (動詞スサムの形容詞形。鎌倉・室町時代にはスサマシ・スサマジと清濁両様に発音されたらしい。さらに古くは清音か) ①期待や熱意が冷えてゆく感じがする。気乗りがしない。源氏物語浮舟「われ―・じく思ひなりて、捨ておきたらば」。源氏物語柏木「なべての世の中―・じう思ひなりて、のちの世の行ひに本意深く進みにしを」 ②荒涼としている。殺風景である。枕草子25「―・じきもの。…ちご亡くなりたる産屋、火おこさぬ炭櫃すびつ」 ③涼しいのを越してむしろ寒い。さむざむしている。〈[季]秋〉。源氏物語初音「影―・じき暁月夜に、雪はやうやう降りつむ」 ④色などがさめきって白っぽい。保元物語(金刀比羅本)「沙羅林の風やんで、その色たちまちに―・じく」 ⑤よそよそしく冷たい。大鏡道隆「さばかりの事を聞かせ給はむには、すこし―・じくももてなさせ給ふべけれど」。今昔物語集19「この守の思ひかけず、―・じくてありつるを、かく崇めたてたれば」 ⑥恐怖を感じさせるほどである。ものすごい。雑談集6「事の体ていおそろしく―・じくおぼえて」。「見るも無残な―・い光景」「―・い形相ぎょうそう」 ⑦程度がはなはだしい。浄瑠璃、井筒業平河内通「―・じき悪所のありと聞く」。「―・い人気」 ⑧あきれはてるさまである。あきれるほどひどい。東海道中膝栗毛発端「ナニあれがお屋敷に奉公してゐたも―・い」。「これで一流の腕前とは―・い」

広辞苑 ページ 10552 での凄まじい単語。