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○其処とも知らずそこともしらず🔗⭐🔉
○其処とも知らずそこともしらず
どこともわからず。新古今和歌集春「思ふどち―行き暮れぬ花の宿かせ野辺のうぐひす」
⇒そ‐こ【其処・其所】
そこ‐な【其処な】
(「そこなる」の略)そこにいる。そこの。
⇒そこな‐もの【其処な者】
そこな・う【損なう・害う】ソコナフ
〔他五〕
①物をいためる。傷つける。完全なものを不完全にする。土佐日記「けふいくか、はつか、みそかとかぞふれば、およびも―・はれぬべし」。仮名草子、伊曾保「いばらの中へおつこうで、手足をかやうに―・ふ事、何の戯れぞや」。「器物を―・う」
②危害を加える。殺傷する。神代紀上「性―・ひ害やぶることを好みたまふ」。源氏物語須磨「高潮といふ物になむ、取りあへず人―・はるるとは聞けど」
③物事を悪い状態にする。害する。源氏物語柏木「久しう煩ひ給ふ程よりは、殊にいたうも―・はれ給はざりけり」。源氏物語常夏「額のいと近やかなると、声のあはつけさとに―・はれたるなめり」。日葡辞書「イロヲソコナウ」「キゲンヲソコナウ」。「友好関係を―・う」
④(他の動詞の連用形に付いて)
㋐…することに失敗する。間違えて…する。天草本平家物語「三井寺には長僉議をして、夜を明かいて夜討ちをし―・うて」。「文字を書き―・う」「球を受け―・う」
㋑機会を逸する。「昼食を食べ―・う」
そこ‐なし【底無し】
①底がないこと。底がないようにみえるほど深いこと。「―の沼」
②転じて、際限のないこと。「―の大酒飲み」
そこ‐なだれ【底雪崩】
斜面上の積雪全層が滑り落ちる雪崩。全層雪崩。↔表層雪崩
そこな‐もの【其処な者】
そこにいる者。相手をさげすんで呼びかける語。狂言、金津地蔵「やい―」
⇒そこ‐な【其処な】
そこ‐に【底荷】
(ballast)船舶の喫水きっすいを深くし、重心を下げて復原力を増すために、船底に積む重量品。脚荷あしに。バラスト。
そこ・ぬ【損ぬ】
〔他下二〕
⇒そこねる(下一)
そこ‐ぬけ【底抜け】
①容器などの底の無いこと。また、その物。
②限りもなく、はなはだしいこと。「―にいい人だ」「―の楽天家」
③しまりのないこと。また、そのような人をののしっていう。「―野郎」
④「底抜け上戸」の略。
⑤相場で、下落のとめどのないこと。
⇒そこぬけ‐さわぎ【底抜け騒ぎ】
⇒そこぬけ‐じょうご【底抜け上戸】
⇒そこぬけ‐やたい【底抜け屋台】
そこぬけ‐さわぎ【底抜け騒ぎ】
酒宴などで、歌ったり踊ったりして甚だしく騒ぐこと。
⇒そこ‐ぬけ【底抜け】
そこぬけ‐じょうご【底抜け上戸】‥ジヤウ‥
いくらでも酒を飲む人。非常な大酒家。
⇒そこ‐ぬけ【底抜け】
そこぬけ‐やたい【底抜け屋台】
江戸の山王祭・神田祭などに出た、床ゆかのない踊り屋台の一種。周囲の構えだけで、囃子方はやしかたはその内部の地上に立ち、屋台と共に歩きながらはやし行くもの。
⇒そこ‐ぬけ【底抜け】
そこ‐ね【底値】
(取引用語)最低の値段。下落の極点の値段。↔天井値てんじょうね
そこ・ねる【損ねる】
〔他下一〕[文]そこ・ぬ(下二)
(→)「そこなう」に同じ。「機嫌を―・ねる」「聞き―・ねる」
そこ‐の‐くに【底の国】
地の底の国。ねのくに。よみ。祝詞、大祓詞「根の国・―に坐す速さすらひめといふ神」
そこ‐のけ【其処退け】
(多く体言の下に付いて)その人に劣らないほど技量がすぐれていること。「玄人―の出来ばえ」
そこ‐ば【若干】
〔副〕
(→)「そこらく」に同じ。万葉集17「神からや―たふとき」
そこ‐ばい【底這い】‥バヒ
景気や相場が、下落したまま上がらずにいること。
そこはか‐と
〔副〕
①(そこはこうであるというように、の意から。一説に、「はか」を「はかがゆく」などの「はか」と同じく、めあての意とする)たしかに。はっきりと。源氏物語若菜下「なやみ給ふさま―見えず、ただ日に添へて弱り給ふさまにのみ見ゆれば」
②(「そこはかとなく」の略か)なんとなく。「―忍び寄る」
⇒そこはかと無し
広辞苑 ページ 11563 での【○其処とも知らず】単語。