複数辞典一括検索+

そ‐てつ【蘇鉄】🔗🔉

そ‐てつ蘇鉄】 ソテツ科の常緑裸子植物。普通、高さ1〜4メートルほど。幹の頂端にヤシに似た葉を生ずる。羽片は線形で、先が尖る。雌雄異株。雌雄花ともに幹頂につき、雄花は長楕円形の松かさ状で長さ約60センチメートル、雌花は羽裂した大胞子葉が束生。大胞子葉は褐色毛で覆われ、下部に1〜3対の胚珠をつける。1896年(明治29)に池野成一郎によって、種子植物として初めて精子の存在が発見された。種子は卵形で、熟すと赤色、内部は白色角質。九州・沖縄などの暖地の海岸に自生、また観賞用に各地で栽培。種子に含まれる澱粉は食用となるが、ホルムアルデヒド・サイカシンを含むので十分な水洗が必要。また、薬用。葉は乾して籠などを編む。鉄蕉てつしょう。鳳尾蕉ほうびしょう。「蘇鉄の花」は〈[季]夏〉。〈日葡辞書〉 そてつ ソテツ 撮影:関戸 勇 ソテツ(雄花) 撮影:関戸 勇 ソテツ(雌花) 撮影:関戸 勇 ソテツ(種子) 撮影:関戸 勇

広辞苑 ページ 11608 での蘇鉄単語。