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たま・る【溜まる】🔗⭐🔉
たま・る【溜まる】
〔自五〕
同質のものが一所ひとところに次第に集まり止まってじっとしている意。
①流れ集まる。水が一所にとどまる。古事記中「水―・る依網よさみの池の」。万葉集16「ひさかたの雨も降らぬか蓮葉に―・れる水の玉に似たる見む」。宇治拾遺物語15「ただ車の輪跡のくぼみたる所に―・りたる少水に、鮒一つふためく」
②集まりとどまる。つもる。源氏物語総角「かひなを枕にて寝給へるに、御ぐしの―・りたる程などありがたくうつくしげなるを」。「雪が―・る」
③物がある場所にとまる。停止する。後撰和歌集雑「散るとみて袖に受くれど―・らぬは荒れたる浪の花にぞありける」。傾城禁短気「御自分にはよくよく深う申し交されました証拠には子まで―・る程のお中、他にさし置かるるは御無念にござらう」
④(「堪る」と宛てる)
㋐こらえささえる。こらえたもつ。防ぐ。拾遺和歌集秋「秋霧の峰にも尾にも立つ山は紅葉の錦―・らざりけり」。平家物語10「伊賀・伊勢両国の官兵等しばしも―・らず攻め落さる」。天草本平家物語「簾たえ、閨ねやあらはで雨風―・るべうもなかつた」
㋑こらえきれる。がまんができる。日葡辞書「タマラヌヨイ、また、ワルイヒトデゴザル」→たまらない。
⑤ふえる。多くなる。「金が―・る」「仕事が―・る」
広辞苑 ページ 12362 での【溜まる】単語。