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ちょう‐えつ【超越】テウヱツ🔗⭐🔉
ちょう‐えつ【超越】テウヱツ
(古くはチョウオツ)
①標準をはるかにこえること。俗事からぬけ出ること。「利害を―した行為」
②〔哲〕(Transzendenz ドイツ)
㋐もともとはこの自然的世界を超えるものとしての神についていう。
㋑中世哲学では、範疇を越える概念のこと。すべての主語に当てはまる述語概念。存在・もの・あるもの・一・真・善・美など(トマス)。
㋒カントの用語。あらゆる可能な経験をこえる形而上学的対象およびそれに関する認識を超越的(transzendent ドイツ)と呼び、超越論的(先験的)と区別した。
㋓現象学では、意識のうちにあるものを「内在」といい、意識の外にあるものを「超越」という。
㋔実存哲学では、実存することは現存の自己を超えることであり、それを「脱自」あるいは「超越」と呼ぶ。
⇒ちょうえつ‐かんすう【超越関数】
⇒ちょうえつ‐しゅぎ【超越主義】
⇒ちょうえつ‐すう【超越数】
⇒ちょうえつろん‐てき【超越論的】
⇒ちょうえつろんてき‐いしき【超越論的意識】
⇒ちょうえつろんてき‐かんねんろん【超越論的観念論】
⇒ちょうえつろんてき‐ほうほう【超越論的方法】
広辞苑 ページ 12815 での【超越】単語。