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つ・ぐ【継ぐ・接ぐ】🔗⭐🔉
つ・ぐ【継ぐ・接ぐ】
〔他五〕
➊もののつづきを絶やさないようにする。
①絶えないようにあとを続ける。継承する。相続する。万葉集20「すめろきの天あまの日嗣と―・ぎて来る君の御代御代」。平家物語6「理世安楽の絶えたる跡を―・ぎ給ふ」。「家業を―・ぐ」
②保ちつづける。万葉集15「わぎもこが形見の衣無かりせば何物もてか命―・がまし」。平家物語1「小松殿やうやうに申して頸を―・ぎ給へり」
③つたえる。うけつたえる。万葉集3「語り―・ぎ言ひ―・ぎ行かむ不尽ふじの高嶺は」
④連ねる。平家物語1「三千の衆徒踵くびすを―・ぎ、七社の神人袖をつらぬ」。平家物語11「夜を日に―・ぎて勝負を決すべし」
⑤(「注ぐ」とも書く)後から後から加える。
㋐不足などを補う。供給する。仁徳紀「邦畿之内うちつくにすら尚給つがざること有り」。「炭を―・ぐ」
㋑世話をする。給仕をする。皇極紀「寵妃阿倍氏を使ひたまひて…具つぶさに―・がずといふこと靡なからしめたまふ」
㋒容器に物を入れる。特に、液体をそそぎ入れる。日葡辞書「ミヅ・サケ・アブラナドヲツグ」。曠野「夕せはしき酒―・いでやる」(荷兮)。「飯を―・ぐ」
⑥(主に他の動詞の連用形に付いて)
㋐その動作を続ける意を表す。万葉集7「かにかくに人は言ふとも織り―・がむ吾が機はた物の白麻衣」
㋑後をうけついでそうする意を表す。万葉集19「後の世に聞き―・ぐ人も語り―・ぐがね」
➋離れているものをつなぐ。
①つなぎ合わせる。源氏物語須磨「つれづれなるままにいろいろの紙を―・ぎつつ手習をし給ふ」。日葡辞書「サヲヲツグ」。「骨を―・ぐ」
②(破れなどを)縫い合わせる。つぎをあてる。万葉集18「おのともおのや裏も―・ぎたり」
③接木つぎきをする。日葡辞書「キヲツグ」。「台木に若芽を―・ぐ」「木に竹を―・いだよう」
④ものを切ることの忌詞いみことば。鎌倉年中行事「御臍の緒―・ぎ申さる」。狂言、鱸庖丁「一の刀にて魚頭を―・ぎ、二の刀にて上身をおろし」
◇➋1で、骨や木状のもの、また3には「接」を使う。
広辞苑 ページ 13110 での【継ぐ】単語。