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て‐なが【手長】🔗🔉

て‐なが手長】 ①手の長いこと。 ②手長島に住み、手のきわめて長いという想像上の人間。枕草子23「北のへだてなる御障子(荒海障子)は、…―足長あしながなどをぞかきたる」→足長。 ③宮中または貴人の家で、饗宴などの時、御膳を次の間まで運び、給仕の者に渡す役。おてなが。宇治拾遺物語13「今日の斎筵さいえんは―の役あるべからず」 ④給仕。仲居。おきく物語「お―の者、おあちやと申すと」 ⑤祭祀に神饌を運ぶ神職。 ⑥盗癖のある人。 ⑦(「手永」とも書く)近世、肥後藩・小倉藩などの郡と村の中間に置かれた地方行政区画。各手永には惣庄屋(肥後藩)・大庄屋(小倉藩)などの士分の役人が置かれ、民政をつかさどった。→大庄屋⇒てなが‐インデン【手長印伝・手長応帝】 ⇒てなが‐えび【手長蝦・草蝦】 ⇒てなが‐ざる【手長猿】 ⇒てなが‐じま【手長島】

広辞苑 ページ 13524 での手長単語。