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との【殿】🔗🔉

との殿】 ①高貴な人の邸宅。みあらか。やかた。万葉集18「橘のした照る庭に―建てて」 ②高貴な人を指し、敬っていう語。源氏物語関屋「この―石山に御願はたしに詣で給ひけり」 ③世の中の第一人者、また摂政・関白を指し、敬っていう語。枕草子143「―などのおはしまさで後、世の中に事出で来」 ④主君を呼ぶ称。義経記3「あはれ―の御書かな。かくこそあらまほしけれ」 ⑤妻がその夫を指していう称。宇治拾遺物語6「かへり給ひて後、あまりに恋しく悲しくおぼえて。―はおなじ心にもおぼさぬにや」 ⑥女が男を指して敬っていう称。殿御。殿方。閑吟集「鳴子は引かで、あの人の―引く」

広辞苑 ページ 14236 での殿単語。