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○波にも磯にもつかぬ心地なみにもいそにもつかぬここち🔗🔉

○波にも磯にもつかぬ心地なみにもいそにもつかぬここち 中途半端で落ち着かない気持。平家物語7「―ぞせられける」 ⇒なみ【波・浪・濤】 なみ‐の‐あや波の綾】 (さざ波が綾織物のようなことから)波でつくられる水面の模様。波紋。源氏物語胡蝶「―に文もんをまじへたる」 なみ‐の‐かよいじ波の通い路‥カヨヒヂ 波の上を通うみち。ふなじ。新古今和歌集神祇「さすがみなれぬ―」 なみ‐の‐しめ波の標】 波を、張り渡した標にたとえていう語。清輔集「河やしろ―ゆふ水の面は月の光も清く見えけり」 なみ‐の‐しわ波の皺】 ①水面の波紋。波の綾あや。貫之集「菊の花ひぢて流るる水にさへ―なき宿にぞありける」 ②年老いて皮膚にできるしわ。老の波。古今和歌集雑体「ながらへてなにはの浦に立つ波の―にやおぼほれむ」 なみ‐の‐せき波の関】 波のために往来が妨げられることを関にたとえていう語。堀河百首「―もる須磨の浦風」 なみ‐の‐せきもり波の関守】 波を関守に見立てた語。新後撰和歌集「月をぞ宿す―」 なみ‐の‐たより波の便り(→)「波の使つかいに同じ。 なみ‐の‐つかい波の使‥ツカヒ 寄せては返す波を使者にたとえていう語。波のたより。夫木和歌抄25「けふこそ見つれ―に」 なみ‐の‐つづみ波の鼓】 波の音を鼓にたとえていう語。また、波の調子に打つ鼓。謡曲、猩々「―どうど打ち」 なみ‐の‐て波の手】 波を自由にあやつる手だて。波を乗り切る手。源平盛衰記42「―風の手を作りて大なる波をばついくぐり」 なみ‐の‐と波の音】 波のおと。丹後風土記逸文「―聞こゆ」 なみ‐の‐はな波の花】 ①白波を花にたとえていう語。特に冬の日本海沿岸で、強風にあおられて岩場に砕け散る波が白い泡状になったもの。〈[季]冬〉。土佐日記「海荒げにて…―咲けり」 ②(女房詞)食塩。 なみのひら‐もの波平物】 平安末期〜近世、薩摩国谷山郷波平(現、鹿児島市上福元町)の刀工が製作した刀の総称。鍛冶として行安が著名。 なみ‐の‐ほ波の穂】 波がしら。なみほ。古事記「―より天の羅摩船かがみぶねに乗りて」 ⇒なみのほ‐の【波の穂の】 なみのほ‐の波の穂の】 〔枕〕 「甚振いたぶらし」にかかる。 ⇒なみ‐の‐ほ【波の穂】 なみ‐のり波乗り】 ①波に乗ること。「―船」 ②板などを使って波頭に乗るあそび。サーフィン。 なみ‐はずれ並外れ‥ハヅレ 普通でないこと。一般とは極端に変わっていること。日葡辞書「ナミハヅレノヒトヂャ」 なみ‐はず・れる並外れる‥ハヅレル 〔自下一〕 普通より際立って違う。「―・れて強い」 なみ‐はば並幅】 普通の幅。主として和服地などにいい、約36センチメートル幅。↔広幅↔半幅。 ⇒なみはば‐もの【並幅物】 なみはば‐もの並幅物】 並幅の反物。 ⇒なみ‐はば【並幅】 ナミビアNamibia】 アフリカ南西部の共和国。もとドイツ領南西アフリカ。国連の管轄下におかれていたが、南アフリカが実質支配。1990年独立。面積82万4000平方キロメートル。人口182万(2000)。首都ウィントフック。→アフリカ(図) なみ‐びきゃく並飛脚「早飛脚はやびきゃく参照。 なみ‐ひととおり並一通り‥トホリ (多く下に打消を伴う)世に多くあるさま。ごく普通のさま。「―の苦労ではない」 ナミブNamib】 (現地語で「何もない」の意)アフリカ大陸南西部沿岸にある砂漠。南北2000キロメートル、東西160キロメートルで、ダイヤモンドなどの地下資源に恵まれる。 なみふる‐ひれ浪振る領巾】 波を起こす呪力のある領巾。古事記「―、切浪比礼なみきるひれなみ‐ほ波穂】 波の高く立った所。なみがしら。波のほ。神代紀「秀起さきたつる―の上に八尋殿やひろどのを起てて」 なみ‐ま波間】 (空間的にも時間的にもいう)波と波との間。波のたたない間。源氏物語明石「浦風やいかに吹くらむ思ひやる袖うち濡らし―なき頃」。「―にただよう」 なみ‐まくら波枕】 ①波の上に寝ること。船中に旅泊すること。日を重ねる船路の旅。金葉和歌集「―いかにうきねを定むらむ」 ②枕元に波の音が聞こえること。新古今和歌集「泊瀬の川の―」 なみ‐まつ並松】 並び立っている松の樹。並木の松。 なみ‐もの並物】 並製の品物。上等でない品。 なみ‐やか並やか】 なみなみであるさま。普通であるさま。 なみ‐よけ波除け】 波をよけること。また、そのための施設。 なみ‐よ・る波寄る】 〔自四〕 ①波がうちよせる。 ②皺がよる。〈日葡辞書〉 なみ‐よ・る並み寄る】 〔自四〕 ならんで一方に寄る。源氏物語野分「御髪みぐしの―・りて」

広辞苑 ページ 14750 での○波にも磯にもつかぬ心地単語。