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○抜き差しならぬぬきさしならぬ🔗🔉

○抜き差しならぬぬきさしならぬ 身動きできない。どうにもならない。のっぴきならない。浄瑠璃、津国女夫池「其の胸にひつしと当つてぬきさしなるまい」。「―状況に陥る」 ⇒ぬき‐さし【抜き差し】 ぬき‐さ・る抜き去る】 〔他五〕 ①抜いて取り去る。 ②追い抜いて遠ざかる。 ぬき‐し抜師】 掏摸すりの異称。 ぬき‐じょう抜状‥ジヤウ 早飛脚の行李こうりから特に急を要する書状を抜き取って、別に急飛脚を仕立てて送り届けたもの。 ぬき‐しろ緯白】 経糸たていとは紫、緯糸は白の織地の称。 ぬき‐す貫簀】 竹で編んだ簀。手洗水などが飛び散らないように、盥たらいの上などにかける。伊勢物語「女の手洗ふ処に―をうちやりて」 ぬき・ず抽づ‥ヅ 〔他下二〕 抜き出す。引き抜く。ぬきいず。三蔵法師伝承徳点「沖和の茂質ぼしつを挺ヌキテ→ぬきんでる ぬぎ‐すて脱ぎ捨て】 着物・はき物などを、ぬいでそのままにしておくこと。着抜き。 ぬぎ‐す・てる脱ぎ捨てる】 〔他下一〕[文]ぬぎす・つ(下二) ぬいでそのままにしておく。ぱっと脱ぐ。比喩的に古い習慣や考え方などを捨て去る。「床に―・てる」「封建的な考えを―・てる」 ぬぎ‐すべ・す脱ぎ滑す】 〔他四〕 着物をすべらすようにしてぬぐ。源氏物語空蝉「かの―・したると見ゆる薄衣をとりて」 ぬき‐ずり抜刷】 雑誌・論文集などの、ある部分だけを抜き出して別に印刷すること。また、その印刷物。 ぬき‐ぜに貫銭】 緡さしに貫き通した銭。 ぬき‐そば・む抜き側む】 〔他下二〕 刀を抜いてそばに寄せる。引きぬいてかたよせる。謡曲、関原与市「しづしづと太刀―・め」 ぬき‐ぞめ抜染⇒ばっせん ぬき‐だ・す抜き出す】 〔他五〕 ①引き抜いて出す。「刀を―・す」 ②選び出す。選抜する。「要点を―・す」 ③選んで挙用する。抜擢ばってきする。 ぬき‐た・る貫き垂る】 〔他四〕 玉などを貫いて垂らす。万葉集3「竹玉たかたまを繁しじに―・れ」 ぬぎ‐た・る脱ぎ垂る】 〔他下二〕 肩を脱いで片袖をたらす。枕草子23「桜の唐衣どもくつろかに―・れて」 ぬぎ‐ちらか・す脱ぎ散らかす】 〔他五〕 脱いだ衣服をそのまま散らかす。脱ぎ散らす。 ぬき・つ脱きつ】 〔他下二〕 (脱キ棄ツの約)ぬぎ捨てる。万葉集5「穿沓うけぐつを―・つる如く踏み脱きて」

広辞苑 ページ 15149 での○抜き差しならぬ単語。