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の・せる【乗せる・載せる】🔗⭐🔉
の・せる【乗せる・載せる】
〔他下一〕[文]の・す(下二)
物の上に別の物をちょうど釣り合うように位置を取らせる意。
①位置を移すために、運ぶ道具の上に人・荷物などを積む。源氏物語若紫「わが御車に―・せ奉り給ひて」。源氏物語須磨「舟に事々しき人形―・せて流すを見給ふにも」。天草本平家物語「しかるべい人たちをば―・するとも、雑人どもをば―・するな」。「駅まで車に―・せる」
②物の位置を何かの上に移す。多くは、下から上に移すことをいう。太平記2「足たゆめばこの児ちごを肩に―・せ背中に負うて」。「網棚に荷物を―・せる」「売上げを一兆円の大台に―・せる」「舞台に―・せる」
③紙面に書きしるす。掲載する。また、電波などを通して報道する。徒然草「九郎判官の事はくはしく知りて書き―・せたり」。「雑誌に―・せる」「テレビ局が電波に―・せる」
④働きかけて自分の方に引き込む。
㋐計略にかける。はめる。傾城禁短気「京に斯うした深い男のあることを今まで我に包み置いて、ぐつすりと請けられ、我等がことは空吹く風のやうに―・せをつた所が憎い」。「口車に―・せる」
㋑いい気持にさせて調子づかせる。「選手を―・せるのがうまい」
⑤仲間に加える。「仕事に一口―・せてくれ」
⑥調子を合わせる。浄瑠璃、薩摩歌「三味線に―・せて謡ふは源五兵衛、何処へ往きやるぞ薩摩の山の」。「ギターに―・せて歌う」
◇「載」は、ふつう物や事に用いる。何かの上に置いたり、車両などに積んだり(積載)、あるいは新聞や雑誌に掲げる(掲載)場合に使う。
広辞苑 ページ 15400 での【乗せる】単語。