ははき‐ぎ【
帚木】
①ホウキグサの別称。〈[季]夏〉
②信濃の薗原
そのはらにあって、遠くから見るとあるように見え、近く寄って見ると形が見えないという伝説の木。また、古今和歌集六帖
5の「その原や伏屋におふる―のありとて行けどあはぬ君かな」の歌などから、なさけがあるように見えて実のないこと、姿は見えるのに会えないこと。
③初めの2音から「母」にかけていう。栄華物語
駒くらべ「日の本には―とたち栄えおはしまして」
④(江戸吉原の語)間夫
まぶの隠語。
⑤源氏物語の巻名。雨夜の品定めと、源氏と空蝉
うつせみとの交渉の前半部。
⑥源氏香の名。
⇒ははき【帚・箒】