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ひろ・う【拾う】ヒロフ🔗⭐🔉
ひろ・う【拾う】ヒロフ
〔他五〕
①落ちているものを取り上げる。採って手に入れる。万葉集14「信濃なる千曲ちぐまの川の細石さざれしも君し踏みてば珠と―・はむ」。天草本平家物語「山にのぼつては木の実を―・ひ」。「栗を―・う」
②他人の落としたものを手に入れる。仁徳紀「今黔首おおみたから富み饒ゆたかにして遺おちもの―・はず」。日葡辞書「カネナドヲヒロウ」。「財布を―・う」
③失うはずのものを失わないですむ。思わぬものを手に入れる。「命を―・う」「勝星を―・う」
④(貴人が)徒歩で歩く。浄瑠璃、傾城島原蛙合戦「徒歩かちを―・へば足長の鶴が岡にぞ着き給ふ」
⑤能楽で、短く早めに謡う。花鏡「真名の文字の内を―・ひて、てにはの字にて詰つめ開きて謡ふべし」
⑥羯鼓かっこの打ち方で、一つずつ拾うように桴ばちを打ち当てる。教訓抄「棙ばちを宛あつるに甲乙の音あり。極めて慵ものうげに―・ふべき也」
⑦多くの中からえらぶ。よりどりする。「人材を―・う」
⑧辻駕籠や流しのタクシーを止めて乗る。また、途中で待っている人を車に乗せる。「車を―・う」「途中で連れを―・う」
⑨(印刷用語)活字をケースから採字する。文選ぶんせんをする。
広辞苑 ページ 16856 での【拾う】単語。