ふ・る【
降る】
〔自五〕
①空から雨・雪などが落ちる。また、涙が落ちる、霜が置くことにもいう。万葉集
10「今行きて聞くものにもが明日香川春雨―・りて滝つ瀬の音を」。源氏物語
幻「雪いたう―・りてまめやかに積りにけり」。源氏物語
桐壺「長き夜あかず―・る涙かな」。天草本平家物語「庭の萩原霜―・りて」。「夏の太陽が―・り注ぐ庭」「―・るほどの縁談」
②(多く「―・って湧く」の形で)突然に現れる。思いがけず生ずる。浄瑠璃、曾我扇八景「―・つて湧いたる御機嫌と勇み給ふぞ道理なる」。「災難が―・って湧く」
⇒降れば土砂降り