ほこ【
矛・戈・鉾】
①諸刃
もろはの剣に長い柄
つかを取り付けた武器。枝のあるものもある。敵を突き刺すのに用いる。鎌倉前期まで用いられ、薙刀
なぎなたはその変形。刀身に柄を受ける穴のあるものを袋穂
ふくろぼといい、刀身を柄の中へ入れる茎造
なかごづくりのものもある。「鋒」「戟」「槍」「桙」とも書く。万葉集
16「白鷺の―啄
くひ持ちて」
矛

②弓の幹。ゆがら。義経記
5「ふし木の弓の―短く射よげなるを持ち」
③漁夫が魚を突く銛
もり。〈日葡辞書〉
④矛山車
ほこだし・山鉾
やまぼこの略。
⑤鷹槊
たかほこの略。
⇒矛を納める
⇒矛を向ける