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○臍堪え難しほぞたえがたし🔗⭐🔉
○臍堪え難しほぞたえがたし
(一説に、「細堪え難し」)こらえることができない。狂言、今参「静御前を目の前に見るやうにほそ堪へ難う面白うあつたれども」
⇒ほぞ【臍】
ほそ‐だか【細高】
細くて高いこと。やせていて背の高いさま。今昔物語集28「長たけ少し―にて」
ほそ‐だち【細太刀・細剣】
飾太刀かざりたちの代用として金物の長飾ながかざりを省略して細長くこしらえた儀仗用の太刀。枕草子91「―に平緒つけて」
ほそ‐たてえぼし【細立烏帽子】
(→)「ほそえぼし」に同じ。
ほそ‐たにがわ【細谷川】‥ガハ
流れのほそい谷川。万葉集7「大君の三笠の山の帯にせる―の音のさやけさ」
ほそ‐ぢ【細乳】
乳の出が少ないこと。また、その乳房。
ほぞち【熟瓜】
(古くはホソヂ。ホゾオチ(蔕落)の約か)よく熟したまくわ瓜。古事記中「是の事白し訖へつれば、即ち―の如ごと振り折たちて殺したまひき」
ほぞ‐ち【臍落】
(ホゾオチの約)臍へその緒がとれること。
ほそ‐ぢから【細税】
(→)小税こぢからに同じ。儀式帳「半斤―二百廿束一把を以て一束と号す」
ほ‐そつ【歩卒】
徒歩の兵卒。歩兵。〈色葉字類抄〉
ほそ‐づくり【細作り】
①細く作ること。また、細く作ったもの。「―の太刀」
②からだつきがほっそりしてきゃしゃなこと。「―の娘」
ほそ‐づつみ【細堤】
幅のせまい堤。
ぼそっ‐と
〔副〕
①小さく低い声で無愛想に短く言うさま。「―つぶやく」
②態度や動作が無造作でそっけないさま。「―した男」
③食べ物に味や適度な潤いがなく、まずくて食べにくいさま。「―したパン」
ほそ‐どの【細殿】
①廂ひさしの間まの細長いもの。仕切って局つぼねとして用いることが多い。源氏物語花宴「弘徽殿の―に立ち寄り給へれば」
②殿舎から殿舎へ渡る廊。渡廊わたりろう。渡殿わたどの。
⇒ほそどの‐ずみ【細殿住み】
ほそどの‐ずみ【細殿住み】
細殿に局住つぼねずみすること。栄華物語殿上花見「女房ぞ弘徽殿に局して下り上る。珍しき―もをかし」
⇒ほそ‐どの【細殿】
ほそ‐なが【細長】
①細く長いさま。
②公家女子若年、幼児の衣服。垂領たりくびで衽おくみがなく、身二幅の細長いもの。
③公家男子の幼児の服。盤領あげくびで身・袖ともに一幅のもの。
細長
ほそ‐なが・い【細長い】
〔形〕[文]ほそなが・し(ク)
ほそくてながい。狭くて長い。「東西に―・く伸びる湖」
ほそ‐なが‐ひ【細長比】
〔建〕部材の座屈強度を表す指標。部材の長さと最小の回転半径2の比。
ほぞ‐ぬけ【蔕抜け】
(→)「ほぞおち」3に同じ。狂言、柑子「何とやら一つ―致して、ころころと落ちましたに依つて」
ほそ‐ぬたうなぎ【細饅鰻】
ヌタウナギ科の海産の無顎類の魚。全長約50センチメートル。多くは深海にすみ、眼は退化。網に入った魚に吸着しこれを食うので漁業上有害。
ほそ‐ぬの【細布】
①幅の狭い布。後拾遺和歌集恋「けふの―胸あはじとや」
②細布衣の略。「軒にほせや―」(狂言歌謡)
⇒ほそぬの‐ごろも【細布衣】
ほそぬの‐ごろも【細布衣】
細布で作った衣。謡曲、鉢木「袂も朽ちて袖狭き―陸奥のけふの寒さをいかにせん」
⇒ほそ‐ぬの【細布】
ほそ‐ぬりぼね【細塗骨】
扇などの細く削った塗骨。能因本枕草子小白河といふところは「―など骨はかはれど」
ほそ‐ね【細音】
ほそい音声。
ほぞ‐の‐お【臍の緒】‥ヲ
①臍帯さいたい。へそのお。
②新生児の臍の緒を竹刀で切る儀式。また、その役目。紫式部日記「御―は殿のうへ。御乳つけは橘の三位」
ほそば‐おきなごけ【細葉翁苔】
蘚類せんるいシラガゴケ科の一種。茎葉体は直立し、高さ2〜3センチメートル。葉は葉緑細胞とそれを挟む透明細胞からなる。山地の林床などに生える。苔庭の代表的なコケ植物で、山苔と称して園芸用にも利用。
ほそ‐はぎ【細脛】
細いはぎ。細いすね。謡曲、花月「鶯の花踏み散す―を」
ほそ‐ばし【細橋】
細い橋。幅の狭い橋。太平記6「堀の上なる―さらさらと走り渡り」
ほそ‐びき【細引】
①麻を撚より合わせたほそい丈夫な縄。細引縄。ほそ。〈日葡辞書〉。「―で縛る」
②料理などで、細長く切ったもの。
⇒ほそびき‐あみ【細引網】
ほそびき‐あみ【細引網】
細引で編んだ漁網。囚人を送る時、逃走を予防するために駕籠の上に懸けるのにも用いた。浮世草子、色里三所世帯「足首たけの膝頭の立つ所に…―を下ろして」
⇒ほそ‐びき【細引】
ほそ‐び・く【細引く】
〔他四〕
ほそくする。ほそく切る。浮世風呂3「精進日があらめに油揚あぶらげの―・いたのが二切れさ」
ほそ‐びつ【細櫃】
小形で細長い唐櫃からびつ。
ほそひれ‐の【細鰭の】
〔枕〕
(万葉集「細比礼乃(タクヒレノ)」の誤訓による語)「さぎさかやま」にかかる。古今和歌集六帖6「―鷺坂山の白つつじ」
ほそ‐ぼそ【細細】
①ひどくほそいさま。「―とした腕」
②どうやらこうやら継続するさま。「―と暮らしている」
ぼそ‐ぼそ
①声の低いさま。小声なさま。「―と話す」
②水気がなく乾いているさま。「―したパン」
ぽそ‐ぽそ
食べ物にうまみ、適度な水分、粘りなどがないさま。「―した米」
ほそ‐まき【細巻】
細く巻くこと。また、そのもの。煙草・のりまきなどにいう。↔太巻
ほそ‐まゆ【細眉】
ほそくながいまゆ。三日月形の眉。ほそまゆげ。
ほそ‐み【細み】
蕉風俳諧の根本理念の一つ。「さび」「しおり」「軽み」と並称されるもので、句の内容的な深さをいい、作者の心が幽玄な境地に入ってとらえる美。
ほそ‐み【細身】
刀などの身の細いこと。また、そのもの。「―のズボン」
⇒ほそみ‐づくり【細身造り】
ほそ‐みず【細水】‥ミヅ
ほそく小さいながれ。小川。拾玉集1「山里の竹のかけひの―に」
ほそ‐みち【細道】
ほそい道。せまい道。
ほそみ‐づくり【細身造り】
刀身を細く造ること。また、そのように造った刀。源平盛衰記26「―の太刀はいて、葦毛の馬にぞ乗りたりける」
⇒ほそ‐み【細身】
ほそ・む【細む】
〔他下二〕
⇒ほそめる(下一)
ほそ‐め【細目】
①細く開いた目。
②細い編み目や織り目。
③(「目」は当て字)やや細い程度。「―に切る」
⇒ほそめ‐ねじ【細目螺子】
ほそ‐め【細海布】
葉の細長い昆布。宇津保物語菊宴「納殿より―…などいだす」
ほそめ‐ねじ【細目螺子】‥ネヂ
普通のものに比べピッチの特に小さいねじ。
⇒ほそ‐め【細目】
ほそ・める【細める】
〔他下一〕[文]ほそ・む(下二)
ほそくする。浄瑠璃、国性爺合戦「目を―・めてぞ頷きける」。「ガスの火を―・める」
ほぞ‐もと【臍本】
心。心底。傾城禁短気「われら真の心底は今ので知れたが、その方が実の―を聞きたし」
ほそ‐もとで【細元手】
わずかな資本金。炭俵「奈良通ひ同じ列つらなる―」(野坡)
ほそ‐もの【細物】
①(女房詞)そうめん。
②黄金。〈日葡辞書〉
③細身の太刀。狂言、空腕「無刀では心元なうござる程に、何卒其―をお貸しなされて下されい」
ほそ‐やか【細やか】
ほっそりしたさま。枕草子89「―に清げなるきんだちの直衣姿」
ほそ‐や・ぐ【細やぐ】
〔自四〕
ほそくなる。やせてほっそりとなる。源氏物語宿木「まろにうつくしく肥え給へりし人の少し―・ぎにたるに」
ほそ‐らか【細らか】
いかにも細いさま。能因本枕草子よろづよりは牛飼童部の「―なるをのこ随身など」
ほそり‐ぶし【細り節】
江戸時代に流行した民謡。西国巡礼歌から出たといわれ、その哀愁に富む曲節からこの名があるという。関東地方に発生したものにも、「昔ほそり」「下総ほそり」「関東ほそり」などがある。
ほそ・る【細る】
〔自五〕
ほそくなる。やせてほそくなる。小さくなる。源氏物語初音「髪の裾少し―・りて」。「身の―・る思い」
ほそろぐせり【保曾呂倶世利】
雅楽の高麗壱越調こまいちこつちょう、長保楽ちょうぼうらくの破はの楽章。保曾呂久勢利ほそろくせり。源氏物語紅葉賀「―といふものは、名は憎けれど、おもしろう吹きすまし給へるに」
ほそ‐わた【細腸】
小腸しょうちょうのこと。〈倭名類聚鈔3〉

広辞苑 ページ 18139 での【○臍堪え難し】単語。