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まぎ・れる【紛れる】🔗🔉

まぎ・れる紛れる】 〔自下一〕[文]まぎ・る(下二) ①物のなかに入りまじって目立たないようになる。しのび隠れる。竹取物語「来し方行く末も知らず、海に―・れんとしき」。今昔物語集19「霧に―・れて隠れぬれば」。平家物語2「夜に―・れて参つて候ふ」。「雑踏の中に―・れる」「夜の闇に―・れる」 ②弁別しにくくなる。似ていて区別できなくなる。蜻蛉日記「紙の色にさへ―・れて、さらにえみたまへず」 ③あれこれと事が多くて忙しい。繁雑多忙である。源氏物語椎本「相撲すまいなど公ごとども―・れ侍る頃過ぎてさぶらはむ」。平家物語1「舞も見たけれども今日は―・るる事出で来たり」 ④筋道がわからなくなる。混乱する。日葡辞書「サンカン(算勘)ガマギレテアワヌ」 ⑤他の物事に心が移る。その方にひかれて心のしこりを忘れる。紫式部日記「よろづつれづれなる人の―・るることなきままに」。「気が―・れる」

広辞苑 ページ 18428 での紛れる単語。