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○枕定むまくらさだむ🔗🔉

○枕定むまくらさだむ ①寝る時に頭にする方角をきめる。方角如何で思う人の夢を見ることができるという。古今和歌集「宵々に枕定めむ方もなし」 ②遊里で、相方をきめる。好色一代男5「何れなりとも気に入りたらば、それに枕定めん」 ⇒まくら【枕】 まくらじし枕獅子】 歌舞伎舞踊。長唄。女形による石橋物しゃっきょうものの代表作。本名題「英獅子乱曲はなぶさししのらんぎょく」。7世杵屋喜三郎作曲という。作詞者未詳。1742年(寛保2)初演。前ジテは傾城姿で手獅子を持って踊り、後ジテは牡丹笠をつけて狂う。 まくらじどう枕慈童】 能。酈県山れきけんざんに流された少年が、経文を写した菊の葉の露を飲んで700歳まで若さを保ったことを脚色する。観世流では「菊慈童」。また、これに基づく1860年(万延1)初演の長唄曲。 まくら‐しょうじ枕障子‥シヤウ‥ 枕もとに立てる障子。 ⇒まくら【枕】 まくらじょう‐ようがん枕状溶岩‥ジヤウ‥ 長い枕のようなかたまりの集合でできている溶岩。玄武岩質の溶岩が海底など水中に流出して急冷したときにできる。 枕状溶岩 撮影:斎藤靖二 ⇒まくら【枕】 まくら‐ずもう枕相撲‥ズマフ 握りこぶしの上に枕を立てて突きあい、落ちた方を負けとする遊戯。 ⇒まくら【枕】 まくら・する枕する】 〔自サ変〕[文]まくら・す(サ変) 枕を用いて寝る。ある物を枕として寝る。紫式部日記「硯の箱に―・してふし給へる額つき」 まくら‐ぞい枕添‥ゾヒ ①枕を並べて添い寝をすること。 ②添い寝をする人。つれあい。配偶者。夫からは妻、妻からは夫を指す。東海道中膝栗毛3「よく水をむけて下さつた。わしが弓取の―どのも出やろうけれど」 ⇒まくら【枕】 まくら‐ぞうし枕草紙‥ザウ‥ ①見聞や思いついたことを記し身辺に備え置く綴本。手控え。 ②春画の本。 ⇒まくら【枕】 まくら‐だち枕太刀(→)枕刀まくらがたなに同じ。 ⇒まくら【枕】 まくら‐だんご枕団子】 死者の枕もとに供えるだんご。 ⇒まくら【枕】 まくら‐づく枕付く】 〔枕〕 「つまや(妻屋)」にかかる。 ⇒まくら【枕】 まくら‐づくえ枕机】 死者の枕もとに置いて供物をのせる机。 ⇒まくら【枕】 まくら‐つどえ枕集え‥ツドヘ 枕もとに集まること。古今和歌集六帖6「―によもすがら鳴く」 ⇒まくら【枕】 まくら‐どけい枕時計】 枕もとに置く時計。めざまし時計など。 ⇒まくら【枕】 まくら‐なおし枕直し‥ナホシ ①産婦が産褥さんじょくを出て平素の起居状態に復する祝い事。 ②死者を北枕西向きに寝かせかえること。 ⇒まくら【枕】 まくらのそうし枕草子‥サウ‥ 平安中期の随筆。清少納言作。最終的成立は1000年(長保2)以後か。雑纂形態の本と類纂形態の本とがある。作者が中宮定子に仕えていた頃を中心に、外なる事物、情意生活、四季の情趣、人生などに関する随想・見聞を、歌枕類聚・「物は」類聚・日記回想などとして記す。鋭い写実と才気煥発の筆致は源氏物語とともに平安文学の双璧とされる。清少納言枕草子。清少納言記。 →文献資料[枕草子] ⇒まくらのそうし‐えまき【枕草子絵巻】 ⇒まくらのそうし‐しゅんしょしょう【枕草子春曙抄】 まくらのそうし‐えまき枕草子絵巻‥サウ‥ヱ‥ 枕草子を抜粋して描いた絵巻。鎌倉末期の作で、繊巧な白描画。絵詞各7段分の1巻が現存。 ⇒まくらのそうし【枕草子】 まくらのそうし‐しゅんしょしょう枕草子春曙抄‥サウ‥セウ 枕草子の注釈書。12巻12冊。北村季吟著。1674年(延宝2)成る。本文に傍注・標注・校合・考証を施したもので、広く流布。 ⇒まくらのそうし【枕草子】 まくら‐ばこ枕箱】 ①底を箱のように造った枕。はこまくら。拾遺和歌集雑賀「京の家に―を取りにつかはしたりければ」 ②枕を入れておく箱。通常10個を入れるように作った。 ③手回り品・金子などを入れる箱。 ④(→)鉤笥ちげに同じ。 ⇒まくら【枕】 まくら‐ばな枕花】 納棺する前の死者の枕元に手向ける花。 ⇒まくら【枕】 まくら‐び枕火】 死者の枕もとに置く灯明とうみょう⇒まくら【枕】 まくら‐ひき枕引き】 ①七夜しちやの祝い。お七夜。 ②一つの木枕の両端を二人が指先でつまんで引っ張り合う遊戯。 ⇒まくら【枕】 まくら‐びょうぶ枕屏風‥ビヤウ‥ 枕もとに立てる低く小さい屏風。 ⇒まくら【枕】 まくら‐べ枕辺】 (古くはマクラヘとも)枕のあたり。枕もと。万葉集3「―に斎瓮いわいべを据ゑ」↔脚辺あとへ⇒まくら【枕】 まくら‐ぼん枕本】 ①大本おおほんを横に二つに切った形の横本。二つ切本。 ②(→)枕草紙2に同じ。 ⇒まくら【枕】

広辞苑 ページ 18446 での○枕定む単語。