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みだ・れる【乱れる・紊れる】🔗🔉

みだ・れる乱れる・紊れる】 〔自下一〕[文]みだ・る(下二) 統一がなくなり、順序がたたなくなる意。 ①くずれて整わなくなる。収拾がつかなくなる。古事記「刈薦の―・れば―・れさ寝しさ寝てば」。推古紀「人おのおの任よさしあり。つかさどること濫みだれざるべし」。今昔物語集25「城の内―・れて人皆まどふ」。「順番が―・れる」 ②ばらばらになる。散乱する。万葉集12「玉の緒を片緒に搓りて緒を弱み―・るる時に」。平家物語3「冬の木の葉風に―・るるが如し」。「髪が―・れる」 ③入りまじる。拾遺和歌集「薄く濃く―・れて咲ける藤の花ひとしき色はあらじとぞ思ふ」 ④世の中が混乱する。騒動が起こる。源氏物語桐壺「もろこしにもかかる事のおこりにこそ、世も―・れ悪しかりけれ」 ⑤礼儀がくずれる。しどけなくなる。源氏物語帚木「たはぶれごとなどの給ひつつ、暑さに―・れ給へる御有様」。大鏡道隆「御病にてはあらで御みきの―・れさせ給ひにしなり」 ⑥心の平静さを失う。あれこれ思いわずらう。万葉集9「別れても又も逢ふべくおもほえば心―・れて吾われ恋ひめやも」。源氏物語真木柱「心さへ空に―・れし雪もよに」 ⑦くずれただれる。西大寺本最勝王経平安初期点「身死ぬる後のときには…膿み爛ミタレき」

広辞苑 ページ 18869 での乱れる単語。