みな‐ながら【
皆ながら】
〔副〕
ことごとく。すべて。みながら。源氏物語
蜻蛉「―脱ぎおき給へる御衾などやうのもの」
○皆にすみなにす
なくす。尽くす。狂言、箕被
みかずき「わらはが持てきた道具小袖を、しろなせしろなせというて、皆にさしました程に」
⇒みな【皆】
○皆になすみなになす
使いはたす。御伽草子、猫の草子「いり豆・座禅豆をたしなみ置けば、一夜のうちに皆になし」
⇒みな【皆】
○皆になるみなになる
なくなる。尽きる。狂言、附子
ぶす「汝が食うたに依つて皆になつた」
⇒みな【皆】