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○秋の鹿は笛に寄るあきのしかはふえによる🔗🔉

○秋の鹿は笛に寄るあきのしかはふえによる 秋の牡鹿・牝鹿は互いに求めあう気持が切実だから鹿笛にだまされて容易に寄って来る。転じて、弱点に乗じられやすいことにいう。 ⇒あき【秋】 あき‐の‐しも秋の霜】 ①秋の末頃におく霜。〈[季]秋〉 ②(「秋霜しゅうそう」の訓読)剣の異称。よく切れる刀。また、鋭いこと。きびしいこと。和漢朗詠集「抜けばすなはち―三尺」 あき‐の‐じもく秋の除目‥ヂ‥ (秋、行われたからいう)司召つかさめしの除目。〈[季]秋〉。↔春の除目 あき‐の‐しらべ秋の調べ】 雅楽などにおける秋の調子。平調ひょうじょう。一説に、盤渉調ばんしきちょう。宇津保物語初秋「―はひくものこそあなれ」 あき‐の‐せみ秋の蝉】 秋に鳴いている蝉。ツクツクボウシ・ヒグラシなどのほか、夏の盛りに鳴くアブラゼミなどが夏を過ぎても鳴いているのをいう。〈[季]秋〉 あき‐の‐そら秋の空】 ①秋の晴れて高く見える空。秋天。〈[季]秋〉 ②(曇ったり晴れたり定めないことから)心の変わりやすいことのたとえ。「男心と―」 あき‐の‐たむらそう秋の田村草‥サウ シソ科の多年草。山野に普通。高さ約60センチメートル。茎は四角く、葉は羽状複葉で小葉は3〜7枚。秋、先端に淡紫色の唇形花を穂状につける。近縁にハルノタムラソウなど。漢名、紫参。→田村草 あき‐の‐ちぎり秋の契り】 ①秋に会う約束。特に、七夕に牽牛けんぎゅう・織女二星が会うこと。続後拾遺和歌集「天の河―のふかければ」 ②(「秋」を「厭き」にかけて)男女の愛がさめること。謡曲、夕顔「たがひに―とはなさざりし」 あき‐の‐ちょう秋の蝶‥テフ 秋になって見かける蝶。夏の蝶と比べて小形のものが多い。〈[季]秋〉 あき‐の‐となり秋の隣】 秋に近いことを空間的に隣と表現したもの。晩夏、秋の近づくのにいうのが普通。古今和歌集六帖1「こよひしも稲葉の露のおきしくは―になればなりけり」。宝治百首「垣根なる草も人目も霜枯れぬ―(晩秋)や遠ざかるらん」 あき‐の‐ななくさ秋の七草】 ①秋の野に咲く代表的な七種の草で、萩・薄すすき(尾花)・葛くず・撫子なでしこ・女郎花おみなえし・藤袴ふじばかま・桔梗ききょうの称。万葉集では桔梗のかわりに朝顔を入れるが、この朝顔も桔梗のこと。〈[季]秋〉。↔春の七草。 ②端唄・うた沢・小唄。歌い出しが「秋の七草」で始まる。 ③山田流箏曲。初学曲。文部省音楽取調掛撰。山登松齢作曲、初世山勢松韻校閲。1の草花の名を詠み込む。 あき‐の‐なぬか秋の七日】 7月7日。たなばた。 あき‐の‐のげし秋の野芥子】 キク科の越年草。高さ約2メートルに達し直立。葉は羽裂、長楕円状披針形、基部はやや茎を抱き、切れば白汁を出す。秋、上部の葉腋に淡黄色の頭状花を数個つける。漢名、山萵苣。 あき‐の‐はづき秋の初月】 陰暦7月の異称。 あき‐の‐はな秋の花】 ①秋に咲く花。 ②菊の異称。 あき‐の‐ひ秋の日】 秋の一日。また、秋の太陽。「つるべ落し」といわれるように、暮れやすくあわただしい。〈[季]秋〉 あきのひ秋の日】 俳諧集。1冊。加藤暁台きょうたい編。1772年(安永1)刊。卑俗な美濃風を排して「冬の日」の高雅な蕉風に還ろうとの革新の意気を示した。 あき‐の‐ひ秋の灯】 秋の夜のともしび。〈[季]秋〉

広辞苑 ページ 196 での○秋の鹿は笛に寄る単語。