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やっこ【奴】🔗🔉

やっこ】 (ヤツコの転) ①㋐家来。下僕。転じて、他を卑しめ、また、ののしっていう語。 ㋑(代名詞的に)やつ。あいつ。→やっこさん。 ㋒比喩的に、身の自由をなくした者。「恋の―」 ②江戸時代の武家の奉公人。撥鬢ばちびん・鎌髭かまひげの姿で、日常の雑務のほか、主人の行列に槍やり・長柄ながえ・挟箱はさみばこを持って供先を勤めた。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「両口放す―が髭も」 ③江戸時代の男だて。旗本奴と町奴とがあった。百物語「あづまの―を見侍りしが」 ④奴2に扮して踊る舞踊の総称。 ⑤遊女などで言動に男だてのふうをすること。また、その者。色道大鏡「―には、江戸の勝山…」 ⑥江戸時代、重罪者の妻および女子、または関所破りや心中をした女などの本籍を除き、獄にとどめ、乞う者に下して婢としたもの。 ⑦奴頭やっこあたまの略。 ⑧奴豆腐の略。 ⑨奴凧やっこだこの略。 ⑩250文。近世の魚屋の符牒。滑稽本、客者評判記「―といふ符牒もあり」 ⇒やっこ‐あたま【奴頭】 ⇒やっこ‐おどり【奴踊】 ⇒やっこ‐ことば【奴詞】 ⇒やっこ‐さん【奴さん】 ⇒やっこ‐しまだ【奴島田】 ⇒やっこ‐しょうがつ【奴正月】 ⇒やっこ‐そう【奴草】 ⇒やっこ‐だこ【奴凧】 ⇒やっこ‐どうじょうじ【奴道成寺】 ⇒やっこ‐どうふ【奴豆腐】 ⇒やっこ‐はいかい【奴俳諧】 ⇒やっこ‐ひげ【奴髭】 ⇒やっこ‐もとゆい【奴元結】 ⇒やっこ‐わげ【奴髷】

広辞苑 ページ 19786 での単語。