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○揺りに上ぐゆりにあぐ🔗⭐🔉
○揺りに上ぐゆりにあぐ
胴上げにする。狂言、狐塚「お前と私としてきやつを揺に上げて、それで腹をいませう」
⇒ゆり【揺り】
ゆり‐ね【百合根】
ユリの鱗茎。オニユリ・ヤマユリ・コオニユリのものは食用とし、蒸し物の具、煮物、菓子などに用いる。
ゆり‐の‐き【百合樹】
モクレン科の落葉高木。北アメリカ原産。葉は平滑で、浅く掌状に4裂。5〜6月頃、直径6センチメートルくらいの帯黄緑色のチューリップに似た花を開く。生長が速く、街路樹・庭木として栽培。材は器具・建築に用いる。葉の形が半纏はんてんに似るのでハンテンボクともいう。
ゆりほんじょう【由利本荘】‥ジヤウ
秋田県南西部の市。市域の中央を子吉川が貫流して日本海にそそぐ。海岸平野地帯では稲作が盛ん。人口9万。
ゆり‐もどし【揺り戻し】
①一度ゆれたものが、もとに戻ること。
②(→)余震に同じ。
③相撲で、(→)「よびもどし」のこと。
ゆ‐りょう【湯量】‥リヤウ
温泉などの、湧き出る湯の量。
ゆ‐りょう【油糧】‥リヤウ
油脂・油脂原料・油かすなどの称。
ゆり‐わ【揺輪】
①頭に物をのせて荷う時、台として頭にいただく輪。
②米と籾もみとを揺り分けるのに用いる浅い桶。箕み。
ゆりわかだいじん【百合若大臣】
幸若舞こうわかまい。剛勇の百合若大臣は蒙古むくり軍を攻め降した帰途、無人の玄海島に置き去られるが、国より鷹の使を得、帰国して悪臣を滅ぼす。のち説経節にも取り入れられ、また近松門左衛門の「百合若大臣野守鏡」などに翻案。
ゆり‐わ・ける【淘り分ける・揺り分ける】
〔他下一〕[文]ゆりわ・く(下二)
①水中でゆり動かして不用の部分を流し去り、必要の部分を残す。
②入用と不用とを選び分ける。淘汰する。
ゆり‐わさび【百合山葵】
アブラナ科の多年草。山地に稀に自生。高さ約10センチメートル。葉は長柄、円形。4月頃、白色の四弁花を総状につける。ワサビと同属で同様の辛味があり、葉柄の基部を香辛料とする。
ゆりん【楡林】
(Yulin)中国陝西省北部の都市。古くから北辺防衛の拠点、また蒙・漢両民族の交易地。エネルギー・重化学工業基地の一つ。人口45万1千(2000)。
ゆる【緩】
ゆるやかなさま。ゆったりしているさま。源氏物語若菜上「琴の緒もいと―に張りて」
ゆる【百合】
(上代東国方言)ゆり。万葉集20「筑波嶺つくはねのさ―の花の夜床ゆとこにも」
ゆ・る【許る・聴る】
〔自上二〕
①許される。放免される。宇治拾遺物語11「法師も―・りにけり」
②免許をうける。認められる。沙石集5「論談決択けつじゃくの道―・りたりけるが」
③心の隔てがなくなる。うちとける。男色大鑑「今は心も―・りて」
ゆ・る【揺る】
[一]〔自五〕
①震い動く。ゆるぐ。ゆれる。動揺する。住吉物語「土打ち―・りたりける」。日葡辞書「ヂガユル」「ナエガユル」
②ためらう。躊躇ちゅうちょする。清少納言集「いらへばそれやなどいひ―・りてとみにもいはねば」
[二]〔他五〕
①振り動かす。ゆすぶる。平家物語2「汐の満ちけるが、そこはかとなき藻くづ共の―・られよりける中に」。山家集「波に宿る月を汀に―・りよせてかがみにかくる住吉の岸」。「風が木の枝を―・る」「馬車に―・られる」
②(「淘る」と書く)水中で、または箕みなどでゆり動かして選び取る。淘汰とうたする。夫木和歌抄14「川波の黄金を―・ると見えつるは岸なる菊の洗ふなりけり」。「米の砂を―・る」
[三]〔自下二〕
⇒ゆれる(下一)
ゆる・い【緩い】
〔形〕[文]ゆる・し(ク)
①ゆるやかで、たるみや隙間がある。締める力が十分でない。栄華物語楚王夢「御髪のいとこちたう多かるをいと―・う結はせ給ひて」。発心集「心―・くして懈怠ならん人」。「靴が―・くてすぐ脱げる」
②勢いが弱い。枕草子197「三月ばかりの夕暮に―・く吹きたるあま風」
③急速でない。ゆっくりしている。のろい。徒然草「速にすべき事を―・くし、―・くすべき事をいそぎて、過にしことのくやしきなり」。「―・い球を投げる」
④寛大である。きびしくない。徒然草「―・くして軟らかなる時は一毛も損ぜず」。「取締りが―・い」
⑤(「―・くないの」の形で、北海道・東北地方で)楽でない。容易ではない。
⑥濃さの度合が小さい。水分を含んで軟らかい。「―・い糊」「便が―・い」
⑦勾配・傾斜・曲線などがなだらかである。「―・い上り坂」「―・いカーブ」
ゆる‐か【緩か】
ゆるやか。ゆるいさま。夫木和歌抄1「真木の戸を明くれば春やいそぐらん袂にさえし風―なり」
ゆる‐かし・い【緩かしい】
〔形〕[文]ゆるか・し(シク)
おだやかである。のんびりしている。浄瑠璃、義経千本桜「かく―・しきお暮しなら」
ゆるがし‐いだ・す【揺がし出す】
〔他四〕
①ゆり動かして外へ出す。
②体をゆすって声などを出す。骨折って歌など詠み出す。枕草子99「女房にも歌詠ませ給ふ。みなけしきばみ―・すに」
ゆるが・す【揺るがす】
〔他五〕
ゆり動かす。ゆすぶる。大きな動揺を与える。枕草子29「待つ人などのある夜、雨のおと、風の吹き―・すも、ふとおどろかる」。「世の中を―・す大事件」
ゆるがせ【忽】
(イルカセの転。室町時代まで清音)心をゆるめるさま。おろそかにするさま。いいかげんなこと。なおざり。疎略。源平盛衰記1「もし静海があたりに意趣あらば、―に云ふ者あるべし」。日葡辞書「ユルカセ」。「一字一句も―にしない」
ゆるぎ
いろりの縁。炉のへり。
ゆるぎ【揺るぎ】
ゆるぐこと。動揺。落窪物語2「打ちたたき、押し引けど、内外につめてければ―だにせず」
⇒ゆるぎ‐の‐いた【揺の板】
⇒ゆるぎ‐の‐いと【揺の糸】
ゆるぎ‐あ・う【揺ぎ合ふ】‥アフ
〔自四〕
互いにゆれ動く。身をゆすりあう。発心集「諸共に―・ひて」
ゆるぎ‐あり・く【揺ぎ歩く】
〔自四〕
身体をゆり動かしながら歩く。枕草子9「いみじう―・きつるものを」
ゆるぎ‐い・ず【揺ぎ出づ】‥イヅ
〔自下二〕
①重々しく身体をゆすって歩く。〈日葡辞書〉
②ふるえながら出て来る。宇治拾遺物語1「この翁、恐ろしと思ひながら―・でたれば」
ゆるぎ‐た・つ【揺ぎ立つ】
〔自四〕
①ゆれ動きながら立つ。平家物語(延慶本)「力なげによろよろとして砂に只一所に―・ちたる者あり」
②ゆれ始める。宇治拾遺物語2「空もつつやみになりて、あさましくおそろしげにてこの山―・ちにけり」
ゆるぎ・でる【揺るぎ出る】
〔自下一〕
身体をゆすって出る。
ゆるぎ‐な・い【揺るぎ無い】
〔形〕[文]ゆるぎな・し(ク)
ゆるぐことがない。動揺がない。しっかりしている。閑居友「はや―・く思ひかためてし事なれば」。「―・い態度」
ゆるぎ‐の‐いた【揺の板】
当世具足とうせいぐそくの胴正面にある草摺くさずりの称。まえいた。
⇒ゆるぎ【揺るぎ】
ゆるぎ‐の‐いと【揺の糸】
当世具足の胴につづける草摺の縅おどしの毛引けびきが、特に長く仕立ててあるもの。
⇒ゆるぎ【揺るぎ】
ゆる・く【緩く】
〔自下二〕
ゆるくなる。とける。くつろぐ。類聚名義抄「釈、ユルケタリ」
ゆる・ぐ【揺るぐ】
〔自五〕
①ゆれうごく。ゆらぐ。動揺する。源氏物語関屋「女車多く所狭せう―・ぎ来るに」
②心が動く。気がかわる。源氏物語玉鬘「一筋にまつはれて、今めきたる言の葉に―・ぎ給はぬこそ」。「―・がぬ信念を持つ」
③威張って身体をゆさぶる。大鏡道長「公事より外のこと他分には申させ給はで、―・ぎたる所のおはしまさざりしなり」
ゆる‐け・し【緩けし】
〔形ク〕
(「けし」は接尾語)ゆるい。堀河百首春「朝まだき―・き風のけしきにて」
ゆる‐ご【揺粉】
(飛騨で)屑米。ゆりご。
ゆるさ‐れ【許され】
ゆるされること。免許。赦免。源氏物語明石「まだよに―もなくては」
⇒ゆるされ‐がお【許され顔】
ゆるされ‐がお【許され顔】‥ガホ
許されたような顔つき。また、そのような様子。蜻蛉日記下「庭の草、氷に―なり」
⇒ゆるさ‐れ【許され】
ゆるし【許し・聴し・赦し】
①ゆるすこと。許可。聴許。認可。「父の―を得る」
②罪やあやまちをゆるすこと。赦免。
③茶道・生花・琴曲などの芸道で、師匠から弟子に与える免許。「奥―」
⇒ゆるし‐いろ【許し色・聴し色】
⇒ゆるし‐じょう【赦し状】
⇒ゆるし‐しろ【許し代】
⇒ゆるし‐ないりょく【許し内力】
⇒ゆるし‐の‐いろ【許しの色】
⇒ゆるし‐の‐ひせき【赦しの秘跡】
⇒ゆるし‐ぶみ【赦し文】
⇒ゆるし‐もの【許し物】
ゆる・し【緩し】
〔形ク〕
⇒ゆるい
ゆるし‐いろ【許し色・聴し色】
中古、誰でも着用のできた衣服の色。紅色・紫色の淡いものなどの称。ゆるしのいろ。源氏物語末摘花「―のわりなううはじろみたる」↔禁色きんじき。
⇒ゆるし【許し・聴し・赦し】
ゆるし‐じょう【赦し状】‥ジヤウ
(→)「ゆるしぶみ」に同じ。狂言、八尾「是は八尾の地蔵よりの―でござる」
⇒ゆるし【許し・聴し・赦し】
ゆるし‐しろ【許し代】
〔機〕(→)公差4に同じ。
⇒ゆるし【許し・聴し・赦し】
ゆるし‐ないりょく【許し内力】
〔機〕(→)許容応力に同じ。
⇒ゆるし【許し・聴し・赦し】
ゆるし‐の‐いろ【許しの色】
(→)「ゆるしいろ」に同じ。
⇒ゆるし【許し・聴し・赦し】
ゆるし‐の‐ひせき【赦しの秘跡】
カトリック教会で、人が罪を認め、ことばとしるしで表すことによって神のゆるしを得る秘跡。→告解こっかい。
⇒ゆるし【許し・聴し・赦し】
ゆるし‐ぶみ【赦し文】
罪を許す旨を記した文。赦免状。赦し状。平家物語3「鬼界島の流人共めしかへさるべき事さだめられて、入道相国―下されけり」
⇒ゆるし【許し・聴し・赦し】
ゆるし‐もの【許し物】
①罪を許すこと。赦免。古今著聞集2「古きためしのありけるとかやとて、―なん侍りけり」
②芸道で、免許状を得て初めて演ずることを承認される種目。習い物。
⇒ゆるし【許し・聴し・赦し】
ゆる・す【許す・赦す・聴す】
〔他五〕
(ユル(緩)シと同源。固く締められているものをゆるくする意)
①引き締めた力をゆるめる。ゆるやかにする。万葉集11「梓弓引きて―・さずあらませばかかる恋にはあはざらましを」
②気持の張りをゆるめる。警戒心をゆるめる。万葉集4「まそ鏡磨ぎし心を―・してば後に言ふとも験あらめやも」。「心を―・す」「見知らぬ人に気を―・すな」
③差支えないとみとめる。禁を解く。相手の自由にさせる。万葉集8「つかさにも―・し給へり今宵のみ飲まむ酒かも散りこすなゆめ」。伊勢物語「昔おほやけ思して使う給ふ女の、色―・されたるありけり」。宇津保物語藤原君「かくばかりふみ見まほしき山路には―・さぬ関もあらじとぞ思ふ」。「肌を―・す」「盗塁を―・す」「医者から外出が―・される」
④ある物・事に価するものと認める。公に認める。源氏物語東屋「心ばせしめやかに才ありといふ方は人に―・されたれど」。玉塵抄16「天帝の吾を―・して百獣の長となされたぞ」。「自他共に―・す」「横綱を―・す」
⑤願いをきき入れ、してよいとする。承諾する。許可する。推古紀「将軍等いくさのきみたち共に議りて表ふみをたてまつる。天皇すめらみこと―・したまふ」。源氏物語桐壺「まかでなむとし給ふを、暇さらに―・させ給はず」。「入学を―・す」
⑥罪・咎とがを免じる。赦免する。孝徳紀「諸国の流人及び獄の中の囚、一に皆放捨ゆるせ」。源氏物語明石「罪に落ちて宮こを去りし人を三年をだに過さず―・されん事は」。狂言、針立雷「雷殿の療治は終に致しませぬ。御―・されませ」。「―・されて刑務所を出る」
⑦負担や義務を免除する。仁徳紀「課役並に免ゆるされて既に三年に経なりぬ」。「税を―・す」
⑧(しっかりと捕らえたものを)のがす。そらす。逸する。万葉集17「朝猟にいほつ鳥たて暮猟に千鳥踏みたて追ふごとに―・すことなく」。大鏡師輔「宮にかくなむ思ふとあながちに責め申させ給へば、三度知らず顔にて―・し申させ給へり」
⑨ある物事が可能な状況にある。「事情の―・すかぎり参加します」
ユルスナール【Marguerite Yourcenar】
フランスの小説家。アカデミー‐フランセーズ最初の女性会員。作「ハドリアヌス帝の回想」「黒の過程」など。(1903〜1987)
ゆるび【緩び】
(古くは清音)ゆるむこと。ゆるんだもの。ゆるみ。蜻蛉日記中「心―なく」
ゆる・ぶ【緩ぶ・弛ぶ】
(古くユルフと清音)
[一]〔自四〕
①しまりがゆるくなる。ゆるむ。たるむ。万葉集13「みづ垣の久しき時ゆ恋すれば吾が帯―・ふ朝夕あさよい毎に」。源氏物語初音「―・べる緒整へさせ給ひなどす」
②氷などが溶ける。枕草子90「うは氷あはにむすべる紐なればかざす日かげに―・ぶばかりを」
③おおらかで寛大な心になる。ゆとりができる。源氏物語蛍「おぼし沈みつる年頃の名残なき御有様にて心―・び給ふ事多かるに」
④気分にゆるみができる。油断する。万葉集17「心には―・ふことなく須加の山すかなくのみや恋ひ渡りなむ」。源氏物語末摘花「心やすき独寝の床にて―・びにけり」
⑤(寒さなどの)きびしさがやわらぐ。枕草子1「昼になりてぬるく―・びもて行けば」
[二]〔他下二〕
①しまりをゆるくする。たるむようにする。万葉集12「梓弓引きみ―・へみ念ひみて既に心は寄りにしものを」
②きびしさを緩和する。おだやかにする。寛大にする。源氏物語葵「少し―・べ給へや。大将に聞ゆべき事あり」。源氏物語帚木「あまりむげにうち―・べ見放ちたるも心やすくらうたきやうなれど、おのづからかろき方にぞ覚え侍るかし」
ゆる‐ふん【緩褌】
(「ふん」は「ふんどし」の略)
①ふんどしの締め方がゆるいこと。また、締めたふんどしがゆるむこと。
②転じて、気がゆるんでいること。
ゆるま・る【緩まる・弛まる】
〔自五〕
①ゆるくなる。ゆるむ。沼田根元記「笠の緒―・り候」
②やわらぐ。なごむ。寛大になる。日葡辞書「ココロノユルマル」。詞葉新雅「気が―・る。息延ぶ」。「制限が―・る」
ゆるみ【緩み・弛み】
ゆるむこと。ゆるんだ度合。ゆるび。「気の―」
ゆる・む【緩む・弛む】
[一]〔自五〕
(「ゆるぶ」(四)の転)
①しまる力が弱くなる。しまりがゆるくなる。たるむ。日葡辞書「ユルム。即ち、ユルマル」。「―・んだ紐を締め直す」
②緊張がとける。油断する。「気が―・む」
③きびしさが緩和する。寛大になる。「警戒が―・む」「寒さが―・む」
④固まったものが水分を含んだりして軟らかくなる。「地盤が―・む」「便が―・む」
[二]〔他下二〕
⇒ゆるめる(下一)
ゆる・める【緩める・弛める】
〔他下一〕[文]ゆる・む(下二)
(「ゆるぶ」(下二)の転)
①しめつける力を弱くする。ゆるくする。たるませる。狂言、瓜盗人「身どもが綱を引いて、又―・めたによつて、この杖で打つたものであらう」。「手綱を―・める」
②緊張をとく。心をゆったりさせる。日葡辞書「ココロヲユルムル」。「気を―・める」
③きびしさを緩和する。寛大にする。和英語林集成初版「ツミヲユルメル」。「取締りを―・める」
④速度・勢い・固さなどの度合を弱くする。「スピードを―・める」「固い糊を水で―・める」
ゆる‐やか【緩やか】
①ゆるいさま。ゆとりのあるさま。「―な袖付け」
②傾斜が急でないさま。なだらか。「―なのぼり坂」
③動きなどがゆっくりしているさま。「―な社会の変化」
④きびしくないさま。寛大なさま。「規律が―だ」
ゆる‐ゆる【揺揺】
揺れ動くさま。ゆらゆら。発心集「此の家―とゆるぎて、つひに柱の根抜けぬ」
ゆる‐ゆる【緩る緩る】
①いそがないさま。徐々。枕草子32「網代ははしらせたる。…―と久しくゆくはいとわろし」。「列が―と進む」
②くつろいださま。のびのび。らくらく。源氏物語行幸「桜の下襲したがさねいと長う尻引きて―と殊更びたる御もてなし」。日葡辞書「ユルユルトゴザレ」
③柔らかになるさま。ゆるくなるさま。沙石集8「かの堅かりける物―となりて、あとかたなくとけて失せにけり」。「ズボンが―になる」
④穏やかなさま。ゆったり。日葡辞書「ココロノユルユルトシタヒトヂャ」
ゆる‐らか【緩らか】
①ゆるいさま。ゆとりのあるさま。ゆるやか。ゆるるか。源氏物語若紫「髪―にいと長く」
②ゆっくりしたさま。源氏物語賢木「―にうち誦したるを」
ゆるり【地炉】
(→)「いろり」に同じ。〈天正十八年刊本節用集〉
ゆるり‐と【緩りと】
〔副〕
①いそがずに。ゆるゆる。ゆっくり。狂言、萩大名「とてものことに―居て見よう、床机をくれい」
②くつろいで。おちついて。日葡辞書「ユルリトゴザレ」。「ご―お過ごし下さい」
ゆる‐るか【緩るか】
(→)「ゆるらか」に同じ。
ゆれ【揺れ】
揺れること。不安定なこと。また、その程度。ゆり。「船体の―」「ことばの―」
ゆれ‐うご・く【揺れ動く】
〔自五〕
一つに定まらず、行きつ戻りつする。「気持ちが―・く」
ユレダス【UrEDAS】
(Urgent Earthquake Detection and Alarm System)早期地震検知警報システム。検知した地震の初動を解析し、被害が予想される地域に警報を出して被害を最小限に抑える。新幹線などで実用化。
ゆれ‐も【揺藻】
藍藻らんそうの一種。円盤状の細胞が糸状で一列の群体をなす。藍緑色で溝・沼・田・温泉などに生え、左右に揺れ動く。アイミドロ。
ゆれも
ゆ・れる【揺れる】
〔自下一〕[文]ゆ・る(下二)
①(ある点を中心に)前後・左右・上下などに動く。ふれ動く。動揺する。「大地が―・れる」「船が―・れる」
②不安定な状態になる。「心が―・れる」「採点基準が―・れる」
ゆわ・う【結はふ】ユハフ
[一]〔他四〕
(ユフに接尾語フが付いた語)むすぶ。ゆう。しばる。ゆわえる。白氏文集天永点「面しりえでに縛ユハハれて」
[二]〔他下二〕
⇒ゆわえる(下一)
ゆわえ‐つ・ける【結わえ付ける】ユハヘ‥
〔他下一〕[文]ゆはへつ・く(下二)
むすびつける。ゆわいつける。
ゆわ・える【結わえる】ユハヘル
〔他下一〕[文]ゆは・ふ(下二)
(ひもなどを)むすぶ。しばる。ゆう。〈書言字考節用集〉
ゆ‐わかし【湯沸し】
湯を沸かすのに用いる容器。また、湯を沸かすための装置。
ゆわ・く【結わく】ユハク
〔他五〕
ゆわえる。

広辞苑 ページ 20132 での【○揺りに上ぐ】単語。