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うるさ・い【煩い・五月蠅い】🔗⭐🔉
うるさ・い【煩い・五月蠅い】
〔形〕[文]うるさ・し(ク)
同じことが何度もくりかえされるので、いやになり心を閉ざしたく感じる状態。転じて、いやになるほどすきのない相手に一目いちもく置き反発する気持。また、それほどまでにゆきとどいた相手の状態をいう。
①しつこくされてやりきれない。わざとらしくていや気がさす。蜻蛉日記下「いと―・く侍れば、…見給へあまりてなむ」。徒然草「見苦しとて人に書かするは―・し」。「はえが―・い」
②扱いに手間がかかり厄介である。煩雑で面倒である。大和物語「親はらからのいふことも聞かで法師になりぬる人は、かく―・きこといふものか」。源氏物語夕顔「例の―・き御心」。「近所付き合いが―・い」「―・い手続」
③音や声が邪魔になり腹立たしいさま。やかましい。「―・い。静かにしろ」
④(お説教・嫌味などを)あれこれと言う。口やかましい。浮世風呂3「いびいびいびいびと箸の上下あげおろしだからうるせへ」。「時間に―・い」
⑤並みで満足せず高い水準を求めてしつこい。「味に―・い」
⑥よく気が回る相手なので、気がゆるせない。今昔物語集25「この男、人に心を置かれ―・き者に思はれてぞありけるほどに」
⑦ゆきとどいている。申し分ないほどである。源氏物語帚木「たなばたの手にも劣るまじく、その方も具して―・くなむ侍りし」
広辞苑 ページ 2020 での【煩い】単語。