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よく【善く・良く・能く】🔗⭐🔉
よく【善く・良く・能く】
〔副〕
(形容詞ヨシの連用形から)
①十分に。くわしく。手おちなく。万葉集1「よき人のよしと―見てよしと言ひし吉野―見よよき人―見」。「―覚えている」
②たくみに。上手に。うまく。源氏物語夕顔「いと―隠したりと思ひて」。「浮世は夢の如しとは―言ったものだ」
③非常に。はなはだ。万葉集2「わが聞きし耳に―似る」。今昔物語集27「―病みたる者の気色にて」
④(しにくいことを敢えてしたり、あることがかえって幸いだったりした時)なかなかそういうことはできないものなのに。なかなかそううまくはゆかないものなのに。よくぞまあ。源氏物語須磨「―ぞ、短くて、かかる夢を見ずなりにける」。浮世風呂2「―おとなしく御奉公なさいますねえ」。「―来てくれた」
⑤(4の逆説的な用法。他人のよくない行いを憎み、非難するなどの時)ようもようも。よくもまあ。太平記8「―遽あわてて落ちられけり」。「―平気な顔でいられるね」
⑥ともすれば。しばしば。たびたび。通言総籬つうげんそうまがき「―げびをいふやつだ」。「―野球見物に行く」「傘を―なくす」
⇒良く言う
広辞苑 ページ 20235 での【善く】単語。