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うるわし・い【麗しい・美しい・愛しい】ウルハシイ🔗🔉

うるわし・い麗しい・美しい・愛しいウルハシイ 〔形〕[文]うるは・し(シク) (語中のハ行音がワ行音に変わった早い例。奈良時代には「宇流波志うるはし」であったものが、平安初期には「宇留和志うるわし」となった。事物が乱れたところなく完全にととのっている状態を表す) ①端正である。立派である。壮麗だ。古事記「畳たたなづく青垣山ごもれる大和し―・し」。源氏物語桐壺「唐めいたる粧ひは―・しうこそありけめ」 ②(色彩が)見事である。整っていて美しい。きれいである。宇津保物語楼上上「夕ばえしていといみじく色―・しう花やかにきよげにみえ給ふを」。類聚名義抄「妖、ウルハシ・カホヨシ」。「見め―・い」「―・い乙女」 ③行儀がよい。礼儀正しい。きちんとしている。格式ばっている。源氏物語玉鬘「―・しくものし給ふ人にてあるべき事はたがへ給はず」。大鏡師尹「よろづに遊びならはせ給ひて―・しき御ありさまいと苦しくいかでかからでもあらばやと」 ④(人の仲が)理想的にいっている。仲が良い。源氏物語若菜上「御仲―・しくて過ぐし給へ」。「―・い友情」 ⑤(性格が)曲がっていない。几帳面だ。大鏡師輔「御心いと―・しくて世の政かしこくせさせ給ひつべかりしかば」。平家物語12「この大納言は―・しい人と聞え給へり。…さまざまにへつらひ給ひしかどもこの人はさもし給はず」 ⑥(気分や表情が)はれやかである。浄瑠璃、国性爺合戦「叡慮殊に―・しく」。「御機嫌―・くいらっしゃる」 ⑦愛すべきである。かわいい。いとしい。万葉集15「―・しとあがもふいもを山川を中に隔へなりて安けくもなし」 ⑧正真正銘である。まちがいない。平家物語12「故左馬頭かみ義朝の―・しきかうべとて」

広辞苑 ページ 2028 での麗しい単語。