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り‐せい【理性】🔗⭐🔉
り‐せい【理性】
〔哲〕(reason イギリス・Vernunft ドイツ)
①概念的思考の能力。実践的には感性的欲求に左右されず思慮的に行動する能力。古来、人間と動物とを区別するものとされた。「―を保つ」「―を失う」
②真偽・善悪を識別する能力。
③超自然的啓示に対し、人間の自然的な認識能力。→自然の光。
④パルメニデスやアリストテレスにおいては、絶対者を認識する能力。
⑤特にカントの用法として、ア‐プリオリな原理の能力の総称。カントは理性が認識に関わる場合を理論理性、行為の原理となる場合を実践理性と呼んだ。狭義には感性や悟性から区別され、理念によって認識を統一する能力。
⑥ヘーゲルの用法で、悟性と区別された弁証法的思考の能力。
⑦宇宙的原理。世界理性・絶対的理性などのようにいわれる。
⑧ロゴスとしての言語能力。
⇒りせい‐がいねん【理性概念】
⇒りせい‐てき【理性的】
⇒りせい‐ろん【理性論】
広辞苑 ページ 20584 での【理性】単語。