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○禍を転じて福となすわざわいをてんじてふくとなす🔗🔉

○禍を転じて福となすわざわいをてんじてふくとなす [戦国策燕策]身にふりかかった災難をうまく活用して、かえってしあわせになるよう取りはからう。 ⇒わざわい【禍・災い】 わさ‐わさ ①生き生きしているさま。てきぱきしたさま。また、あっさりしたさま。三道「―軽々と謡ひ止むべし」 ②陽気なさま。にぎやかなさま。日葡辞書「ワサワサトシタザシキ」。浄瑠璃、淀鯉出世滝徳「悲しい顔を見せまいと、わざとにこにこ―と」 ③心が落ちつかないさま。そわそわ。浄瑠璃、卯月潤色「芙蓉の目もと―と」 わざ‐わざ態態】 〔副〕 ①その事だけのために、特に行うさま。特別に。とりたてて。狂言、老武者「御盃を戴きたうて―来た程に」。「―お越しいただき恐縮です」 ②ことさらに。故意に。わざと。狂言、水掛聟「私はまことのけがで掛けましたに、こなたは―掛けさせられたの」 わざ‐わざ・し態態し】 〔形シク〕 わざとらしい。ことさらするようである。大鏡「―・しくことごとしく聞ゆれど」 わ‐さん和産・倭産】 日本の産出。また、その物。 わ‐さん和算】 日本古来の数学。江戸時代に関孝和その他の俊才を生み、方程式論に相当するもの、円周率、曲線図形の面積や曲面に囲まれた立体の体積を求めることなどに独自の発達を示したが、明治になって輸入された西洋数学に圧倒された。和算の名称は、この頃に洋算に対して作られたもの。 ⇒わさん‐か【和算家】 わ‐さん和讃】 仏・菩薩、教法、先徳などを和語で讃嘆した歌。讃歎さんだんに起こり、平安時代から江戸時代にかけて行われ、七五調風に句を重ね、親鸞しんらんは4句1章とした。源信の「極楽六時讃」「来迎讃」、親鸞の「三帖和讃」などが有名。→漢讃→梵讃 わ‐ざん和讒】 ①一方でやわらぎ親しんで、他方でそしり陥れること。わんざん。讒言ざんげん。保元物語「是は清盛が―にてぞあるらむ物を」 ②讒言のために不和となった時、実情を述べて再びやわらぎ親しむこと。また、実情を述べて弁明すること。 ③仲介すること。とりなすこと。 ④密語すること。内談すること。 わさん‐か和算家】 和算をよくする人。和算の専門家。 ⇒わ‐さん【和算】 わ‐さんぼん和三盆】 結晶の細かい上質の砂糖。白下しろした糖を圧搾し、繰り返し揉んで白くし、乾燥させてふるったもの。和菓子の材料として用いる。香川・徳島の名産。→三盆 わし】 タカ目タカ科の鳥のうち、タカとの対比で大形のものの総称。嘴くちばし・爪はともに曲がり、両眼は鋭く、翼は長大。勇猛で、鳥獣を捕食。イヌワシ・オジロワシなど。〈[季]冬〉。万葉集14「筑波嶺にかか鳴く―の」 オオワシ 撮影:小宮輝之 ヘビクイワシ 撮影:小宮輝之 イヌワシ 撮影:小宮輝之 わ‐し和市】 平安時代、強市ごうしすなわち無理な売買に対し、市で合意のうえに売買が円滑に行われることをいう。「あまないかう」とも。中世では転じて相場の意となり、江戸時代には「替」「代」の意に用いた。 わ‐し和糸】 国産の生糸。「―問屋」 わ‐し和紙】 日本特有の紙。古来の手漉きによるものと、機械漉きによるものとがある。前者は、コウゾ・ミツマタ・ガンピなどの靱皮じんぴ繊維を主原料とするもので、半紙・美濃紙・杉原紙・吉野紙・奉書・鳥の子など種類が多い。後者は、古紙・木材パルプ・ぼろ・マニラ麻などの繊維を主原料とするもので、ちり紙などの家庭用薄葉うすよう紙のほか、障子紙・書道用紙・仙花紙などの種類がある。↔洋紙 わ‐し倭詩・和詩】 ①漢詩に対して、和歌。やまとうた。万葉集17「兼ねて―を垂れ」 ②日本人の作った漢詩。 ③江戸時代、漢詩の形式を踏襲し、その韻にならった仮名の詩。俳諧的な情趣を持つ。仮名詩。 わし】 〔代〕 (一人称。ワタシの約)わたくし。近世、主として女性が用いた。現在では目下に対して年輩の男性が用いる。「儂」または「俺」と書くこともある。人情本、春色辰巳園「―がなじみは三重の帯」 わし 〔感〕 囃子はやしに用いる感動詞。よいしょ。万葉集16「新羅斧しらきおの落し入れ―」 わ‐じ和字】 ①日本の文字。かな。 ②日本で作った漢字。「辻」「榊」の類。国字。↔漢字 ワジwādī アラビア】 乾燥気候の地方にある、降雨時または雨季にのみ水の流れる谷。涸谷かれだにわじが和爾雅】 辞書。貝原好古よしふる(1664〜1700)著。8巻。1694年(元禄7)刊。「爾雅」にならって作ったもので、天文・地理など24門に分類して漢語を挙げ、意味・用法を注した。 わ‐しき和式】 日本流の方式。日本式。 わし‐ぐち鷲口】 和船の舵床かじどこの中央にある、舵の身木みきをはめ込む半円形または円形の凹み。丸口。〈日葡辞書〉 わし‐ざ鷲座】 (Aquila ラテン)北天の星座。日本では晩夏の夕暮に南中し、天の川の東岸にあって琴座と相対する。首星はアルタイル(牽牛けんぎゅう星)。 鷲座 わじしょうらんしょう和字正濫鈔‥シヤウ‥セウ 語学書。契沖著。5巻。1695年(元禄8)刊。古典の仮名遣約2000を蒐集・整理、平安初期以前の文献にはア・ヤ・ワ・ハ4行その他の仮名遣に混乱のない事実を発見して、従来の「定家仮名遣」の誤りを正し、歴史的仮名遣を初めて基礎づけた。→古言梯こげんてい わし・す走す】 〔他下二〕 (ワシルの他動詞形)走らせる。古事記「山田を作り山高み下樋したびを―・せ」 わじたいかんしょう和字大観抄‥クワンセウ 語学書。文雄もんのう著。2巻。1754年(宝暦4)刊。片仮名・平仮名とそれに関する事項(五十音図・いろは歌・仮名遣など)を説明したもの。 わしたか‐るい鷲鷹類】 鳥綱タカ目の別称。肉食性で上嘴の先は鋭く曲がり、爪も長くて丈夫。眼の上部に1条の骨隆起がある。フクロウ目とともに猛禽類と呼ばれる。 わ‐しつ和室】 和風に作った部屋。日本間。↔洋室 わしづ鷲津】 姓氏の一つ。 ⇒わしづ‐きどう【鷲津毅堂】 わ‐じつ和実】 歌舞伎の役柄。和事わごとと実事じつごととを折衷したような役柄。 わし‐づかみ鷲掴み】 ①鷲が物をつかむように、あらあらしく物をつかむこと。「―にする」 ②漁具の一種。海底にある貝類を捕獲するのに用いる。柄の先に鉄製の鋏はさみ状のものをつけたもの。 わしづ‐きどう鷲津毅堂‥ダウ 幕末・明治の漢詩人。尾張の人。永井荷風の外祖父。昌平黌に学ぶ。尾張藩の儒者を経て、明治新政府に出仕。著「親灯余影」など。(1825〜1882) ⇒わしづ【鷲津】 わしづくり‐の‐たち鷲造りの太刀】 柄頭つかがしらの金具を鷲の頭の形に造った太刀。また、鞘さやの蒔絵や金具に鷲の図柄ずがらのある太刀。

広辞苑 ページ 21159 での○禍を転じて福となす単語。