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える【得る・獲る】🔗🔉

える得る・獲る】 〔他下一〕[文]う(下二) ①(物事を完全に)手に入れる。自分の物にする。獲得する。また、娶めとる。万葉集2「吾はもや安見児えたり」。竹取物語「禄えしかひもなく」。「利益をえる」「機会をえる」「小康をえる」 ②身につける。精通する。得意とする。古今和歌集「これかれえたる所えぬ所互になむある」。狂言、文相撲「人と云ふものは中にも得た芸があるものぢやが彼奴は何をえて居るぞ」 ③(罪などを)身に負う。(病などを)身に受ける。源氏物語須磨「罪うらむかし」。「はからずも病をえた」 ④さとる。理解する。源氏物語橋姫「よき人は物の心を得給ふかたのいと殊に物し給ひければ」。「その意をえない」「要領をえない」 ⑤取り入れ、用いる。狂言、牛馬「此の両牛の声を得て朗詠にも作られたり」 ⑥(活用語の連体形に「を」または「こと(を)」の付いた形、また、動詞の連用形に付いて)可能とする。…できる。万葉集15「しましくも一人ありうるものにあれや」。地蔵十輪経元慶点「無量の沙門を聴受すること得き」。「あきらめざるをえない」「苦笑を禁じえない」「やむをえない」 →得 ◇「獲」は、1で鳥獣を獲得する意の時に使う。

広辞苑 ページ 2299 での得る単語。