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生玉心中 →生玉心中🔗⭐🔉
生玉心中 →生玉心中
今に伝へて老松(おいまつ)の。
。かはらぬ色を頼まん。其の松が枝(え)の宮柱。今に栄えて数(す)万人。心々の願立に。神のお身さへアヽ急(いそ)もじの。まして流れの憂きふしや。日毎に変る身の勤。今日も苦界(くがい)の神詣(かみもうで)道頓堀を天神へ。駕籠も一里を飛梅や。
社のめぐり浮れ出で。見渡せば。数々の。花屋植木屋立並び。色売る
。花の色売る我も色売る身は仇花(あだばな)の。花に。値(あたい)の高下があれば。勤の品(しな)も段々の。品々有るも道理(ことわり)や。花と色とはもと一つ。されば身を売る金の名を。花代(はなだい)とこそ名付けけれ。先づ鉢植の作り松。すんと流しの一枝は。太夫の威勢備りて。悋気の嵐手管の雨無理な。口説(くぜつ)の霜雪も。騒がず痛まずいやましに。情の緑。はびこりて。松の位と譬へられしも憎からず春立ち。行けば。色失せて。さびしき梅も捨てられず。是天職の姿にて一夜流れの軒端の梅の。あだな袂に。香をとめて。さんさ思ひの種かいの。……

。かはらぬ色を頼まん。其の松が枝(え)の宮柱。今に栄えて数(す)万人。心々の願立に。神のお身さへアヽ急(いそ)もじの。まして流れの憂きふしや。日毎に変る身の勤。今日も苦界(くがい)の神詣(かみもうで)道頓堀を天神へ。駕籠も一里を飛梅や。
社のめぐり浮れ出で。見渡せば。数々の。花屋植木屋立並び。色売る
。花の色売る我も色売る身は仇花(あだばな)の。花に。値(あたい)の高下があれば。勤の品(しな)も段々の。品々有るも道理(ことわり)や。花と色とはもと一つ。されば身を売る金の名を。花代(はなだい)とこそ名付けけれ。先づ鉢植の作り松。すんと流しの一枝は。太夫の威勢備りて。悋気の嵐手管の雨無理な。口説(くぜつ)の霜雪も。騒がず痛まずいやましに。情の緑。はびこりて。松の位と譬へられしも憎からず春立ち。行けば。色失せて。さびしき梅も捨てられず。是天職の姿にて一夜流れの軒端の梅の。あだな袂に。香をとめて。さんさ思ひの種かいの。……
広辞苑 ページ 23985 での【生玉心中 →生玉心中】単語。