複数辞典一括検索+
浮世床 →浮世床🔗⭐🔉
浮世床 →浮世床
大道(だいどう)直(なおう)して髪結床(かみゆいどこ)必ず十字街(よつつじ)にあるが中にも。浮世風呂に隣れる家は。浮世床と名を称(よび)て連牆(のきならび)の梳髪舗(かみゆいどこ)。間口二間に建列(たてつらな)る腰高の油障子。油で口に粘(のり)するも浮世と書(かき)たる筆法は。無利な所に飛帛(ひはく)を付て蝕字(むしくい)とやらん号(なづけ)たる提灯屋の永字八法。其(その)一方は。大長屋の路次口(ろじぐち)をひかえたり。且(まず)入口の摸様をいはゞ。大峯山の小先達(こせんだつ)懺悔(さんげ)
の梵天(ぼんでん)は。雨に洒落ても御丹精(ごたんせい)を遺し。小松川の大束賈(おおたばあきない)。冬菜
の畚(もつこう)は。霜にもまけぬ無掛直(かけねなし)をあらはす。されども下知(しらず)半分値(はんぶんね)。お花三文嘘八百。軽庵口(けいあんぐち)の口入所(どころ)は。縁談の世話印判(いんばん)の墨。孰(いずれ)を孰れ地口(じぐち)のごとく。御町便(おんまちたより)小使無用。孰(いずれ)を孰れ誤謬(あやまり)なるべし。尺蠖(せきかく)の屈(かが)めるは伸(のび)んが為の九尺二間に。寓舎と書(かき)たる宋朝様は。当世風の小儒先生。渇(かつ)しても盗泉の水屋に汲(くま)せず。勝母(しようぼ)の里にあらなくも。親子喧嘩の隣を移すは。易(えき)に所謂(いわゆる)山雷頤(さんらいい)の。卦象(かしよう)と中(あて)たる占(うら)やさんが。十有八変(じゆうゆうはつぺん)と筆太(ふでぶと)に見しらせたるは。転宅(たながえ)の数(かず)をいへる歟(か)。




広辞苑 ページ 23993 での【浮世床 →浮世床】単語。