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益軒十訓     →益軒十訓🔗🔉

益軒十訓     →益軒十訓  五常訓   総論  オヨソ人トナレル者ハ、天地ノ大徳(めぐみ)ヲウケテ生レ、其(その)心(こころ)ニ生レ付(つき)タル者アリ。名ヅケテ性(せい)ト云(いう)。是(これ)即(すなわち)天地ノ、万物ヲ生ジ給フ大徳ノ生理ナル故ニ、性ノ字、心ニシタガヒ、生ニシタガフ。此(この)性ノ内、ヲノヅカラ五(いつつ)ノ徳アリ。名ヅケテ五常ト云(いう)。古今天下ノ人、タカキ、イヤシキ、サカシ、オロカナル、皆オシナベテ、此(この)五(いつつ)ノ徳ヲ生レツキテ、心ニソナハレル事、古今カハル事ナシ。コヽヲ以テ、五(いつつ)ノ常ト云。常トハ、カハラザルヲ云。此(この)五常ノ性ハ、人ノ人トナレル理(ことわり)ニシテ、人ノ万物ニスグレテ貴(とうと)ク、禽獣(とりけだもの)ニカハレル所、コヽニアリ。此(この)五(いつつ)ノ性ニシタガヘバ、五倫ノ道、是(これ)ヨリ行ナハレテ、人道是(これ)ニヨリテタツ。故ニ天下ノ道理、是(これ)ヨリ出(いで)テ、道ノ本根トス。故ニオヨソ人タル者、此(この)理(ことわり)ヲシラズンバアルベカラズ。

広辞苑 ページ 23996 での益軒十訓     →益軒十訓単語。