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海潮音     →海潮音🔗🔉

海潮音     →海潮音   燕の歌 弥生(やよい)ついたち、はつ燕、 海のあなたの静けき国の 便(たより)もてきぬ、うれしき文(ふみ)を。 春のはつ花、にほひを尋(と)むる あゝ、よろこびのつばくらめ。 黒と白との染分縞(そめわけじま)は 春の心の舞姿。 弥生来にけり、如月(きさらぎ)は 風もろともに、けふ去りぬ。 栗鼠(りす)の毛衣(けごろも)脱ぎすてて、 綾子(りんず)羽ぶたへ今様(いまよう)に、 春の川瀬をかちわたり、 しなだるゝ枝の森わけて、 舞ひつ、歌ひつ、足速(あしばや)の 恋慕の人ぞむれ遊ぶ。 岡に摘む花、菫ぐさ、 草は香りぬ、君ゆゑに、 素足の「春」の君ゆゑに。

広辞苑 ページ 24006 での海潮音     →海潮音単語。