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景清     →景清🔗🔉

景清     →景清 人丸・従者「消えぬ便りも風なれば、消えぬ便りも風なれば、露の身いかになりぬらん。」 人丸「これは鎌倉亀が江が谷(やつ)に、人丸(ひとまる)と申す女にて候、さてもわが父悪七兵衛景清は、平家の身方(みかた)たるにより、源氏に憎まれ、日向の国宮崎とかやに流されて、年月(としつき)を送り給ふなる、いまだ慣らはぬ道すがら、もの憂きことも旅の慣らひ、また父ゆゑと心強く。」 人丸・従者「思ひ寝の涙片敷く、草の枕露を添へて、いと繁き袂かな。相模の国を立ち出でて、相模の国を立ち出でて、たれに行くへを遠江、げに遠き江に旅舟(たびぶね)の。三河に渡す八つ橋の、雲居の都いつかさて、仮寝の夢に慣れて見ん、仮寝の夢に慣れて見ん。」 従者「やうやうおん急ぎ候ふほどに、これははや日向の国宮崎とかやにおん着きにて候、これにて父御(ちちご)のおん行くへをおん尋ねあらうずるにて候。」

広辞苑 ページ 24009 での景清     →景清単語。