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籠釣瓶花街酔醒 →籠釣瓶花街酔醒🔗⭐🔉
籠釣瓶花街酔醒 →籠釣瓶花街酔醒
次郎左衛門「おいらん、そりゃアちとそでなかろうぜ……。夜毎に変わる枕の数、浮川竹(うきかわたけ)の勤めの身では、きのうにまさるきょうの花と、心変わりがしたかは知らねど、モウ表向き今夜にも、身請けの事を取り極めようと、夕(ゆうべ)も宿で寝もやらず、秋の夜長を待ち兼ねて、菊見がてらに廓(さと)の露、濡れてみたさに来てみれば、案に相違の愛想づかし、そりゃモウ田舎者の次郎左衛門ゆえ、恨みとは思わねど、断わられても仕方がないが、何故(なぜ)初手(しよて)から言うてくれぬ。江戸へ来る度(たび)吉原で、佐野の誰とか噂もされ、二階へ来れば朋輩(ほうばい)の、おいらん達や禿(かむろ)にまで、呼ばれる程になってから、指をくわえて引っ込まりょうか。こゝの道理を考えて、察してくれたがよいではないか。」
広辞苑 ページ 24011 での【籠釣瓶花街酔醒 →籠釣瓶花街酔醒】単語。