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神霊矢口渡     →神霊矢口渡🔗🔉

神霊矢口渡     →神霊矢口渡  楚辞に曰(いわく)。身(み)既に死(しし)て神(しん)以て霊なり。子(し)が魂魄鬼(き)の雄(ゆう)となる。されば国事に死する者。精神強壮武毅長く。百鬼の雄傑たるとかや。遠く古(いにしえ)を考(かんがう)れば。異国の伯有我朝(わがちよう)の。菅家の例(ためし)目のあたり。武蔵ノ国荏原(えばら)の郡(こおり)。矢口の村に鎮座まします。新田大明神の御神徳。霊験有(あり)共。中々に。  申(もうす)も恐れ大君(おおきみ)の。御代(みよ)伝(つたわ)りて九十九代。後光厳院のしろし召(めす)。天(てん)に二ツの日の本や。南北朝と引分れ。都の花の帰り咲。吉野の内裏にましますは。後醍醐帝第七の王子後村上の皇(すめらみこ)。仮の皇居(こうきよ)も月移り。爰(ここ)も雲井の御所作り。経栄(けいえい)残る方もなし。附添給ふ公卿には。四条ノ大納言隆資(たかすけ)卿坊門ノ宰相清忠卿。其外公卿天上人(びと)礼義正(ただ)しく参列有(ある)。比は延文四ツの年菊月半(なかば)。召(めし)に依て参内と披露して。新田左兵衛ノ佐義興(よしおき)。智仁勇備の御貌(おんすがた)御階(みはし)の本(もと)に平伏(へいふく)す。隆資卿笏(しやく)取直し。イカニ義興。汝を召(めす)事余の義ならず。父義貞北国(ほつこく)に亡(ほろ)び。楠父子討死(うちじに)してより無勢(ぶぜい)の南朝を見侮(みあなど)り。尊氏押て将軍に任じ。忰(せがれ)義詮(よしのり)を都に差置(さしおき)。其身は鎌倉に引篭り。四海を并呑せんず勢(いきおい)。捨置(おか)ば御(おん)大事。汝を討手に遣はすべしと。是成(なる)清忠の奏聞。此事勅問有(あら)ん為といとこまやかなる詔(みことのり)。

広辞苑 ページ 24072 での神霊矢口渡     →神霊矢口渡単語。