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玉くしげ     →玉くしげ🔗🔉

玉くしげ     →玉くしげ   此書は、ある御方に、道の大むね・今の世の心得を書て奉れるなり。それに歌をもよみて書そへたる、中の詞を取て、かくは名けつ。其歌は、      身におはぬしづがしわざも玉くしげあけてだに見よ中の心を  まことの道は、天地の間にわたりて、何れの国までも、同じくたゞ一すぢなり。然るに此道、ひとり皇国(みくに)にのみ正しく伝はりて、外国にはみな、上古より既にその伝来を失へり。それ故に異国には、又別にさまの道を説て、おの其道を正道のやうに申せども、異国の道は、皆末々の枝道にして、本のまことの正道にはあらず。たとひこゝかしこと似たる所は有といへども、その末々の枝道の意をまじへとりては、まことの道にかなひがたし。いでその一すぢの本のまことの道の趣を、あら申さむには、まづ第一に、此世中の惣躰の道理を、よく心得おくべし。其道理とは、此天地も諸神も万物も、皆ことく其本は、高皇産霊神・神皇産霊神と申す二神の、産霊(むすび)のみたまと申す物によりて、成出来たる物にして、世々に人類の生れ出、万物・万事の成出るも、みな此御霊(みたま)にあらずといふことなし。(下略)                             〈日本古典文学大系〉

広辞苑 ページ 24205 での玉くしげ     →玉くしげ単語。